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三十一話

帰りのホームルームが終わった後、担任に目配せされる。残れと言うことだ。

皆が教室から去る中で、私一人だけ担任に促され別室に連れていかれる。

空き教室の中に入ると、担任が鍵をかけてしまった。

ガチャンと音がして、その音を聞いて、あ、詰んだかも、と思った。

鍵をかけるということは聞かれたくない話をするということだ。なぜだろう。私は何かしただろうか。


担任はその脂肪まみれの体をゆさゆさと揺らしながら口を開いた。


「最近アンジェラとよく一緒にいるけど、何か変な影響を受けているのではないの?今日、授業に身が入ってなかったわ」

「…いえ、そんなことは」

「口答えするの?ああでも、あなたも顔つきがアンジェラに似てきたものね。彼女は育ちが悪いのよ。父親でもない男とずっと二人暮らししているのよ。あれはきっと関係があるに違いないわ。結婚もしてない男性と関係を持つような子よ。あなたもそんな風になるのかしら。」

「…!」

それは侮辱だった。私に対しても、アンジェラに対しても。だけど、私はそれと一緒に担任に言われた言葉が胸にずんとのしかかってきた。

アンジェラが、父親でもない男と二人暮らししているー…。それは私の知らないことだった。

アンジェラは、あの大きな家で男と二人暮らししている。その男はどんな人間なの?

その後も担任が何か話していたけど、私はそのことに動揺して、ああ、はい、としか返せなかった。

アンジェラに聞かないと言ったのに、私の知らない情報を担任は知っている。その事がショックだった。

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