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二十四話

ローラの家でのパーティーは落ち着いた和やかな雰囲気で、エマ達もそれに見合った態度をとっていた。

だが、ローラの父親の知り合い達は言葉こそ落ち着いているが、こちらをじろじろと品定めする目で見てきていて、エマはなんとなく不快だった。

特に見られているのはアンジェラだ。彼女の美貌は目立ちすぎるし、何よりミシェルに似ている。アンジェラが来たのは失敗かもしれない、とエマは思った。そう思いながらドリンクを飲んでいると、後ろに誰かが立った気配がした。

振り向くと、そこにいたのはローラの父親だった。


「楽しんでくれているかい?」

「はい、とても」


エマは嘘をついた。ローラの父親が口答えする女を嫌っているというのはローラから聞いていたし、そこではっきり不快と言える性格ではなかった。


「よかった、君のような子が娘の友達で安心したよ」

「まあ、ありがとうございます。私もローラが友達で毎日楽しいです」

「ところで…ストロベリーブロンドの彼女は?新しい友達かい?」

「そうです。最近転校してきて…」

「ああ、ローラから聞いた気がするよ。そうか、彼女が…。とても綺麗な子だから見たとき驚いたよ」

「ええ、私たちもそうでした」

ごく穏やかに、ローラの父親と話す。少し娘の友人に質問し過ぎな気もするが、まあ普通の範疇だった。だから気付かなかったのだ。

ローラの父親がアンジェラを見る目を。

そして同じ目をパーティーの客達から向けられているなんて、エマは思っていなかった。







        ◇◇◇◇◇◇






「最近研究は進んでいるの?何もかわっていないしじゃない!」

とあるお屋敷で、とある老婦人が金切り声を上げている。身のこなしには気品があったが、表情には焦りと怒りだけがあった。




「このまま何も成果が出せないなら、お前を使ってもいいのよ」 

そう喚く老婦人に、喚かれていた老人が落ち着いて話し出す。

「お待ちください、ひとつ朗報がございます…」

「何?」

「アメデオの足取りが掴めたそうでございます」

「なんですって!?見つかったの!?」

老婦人の顔色が変わった。

「いえ、それはまだ…ただ、研究施設の跡が…」

「何か残っていた?」

「メモの切れ端だけが…。」

「あのドブネズミが!姉によく似ているわ、私を苦しめて…」

老婦人は爪を噛んで悔しそうにする。

「まあいいわ、引き続き探しなさい。」

「はい」

老人はほっとした顔で部屋を後にする。

(しかし、残されたメモの天使の絵はなんだったんだ…?)









それから数日後、エマ達のクラスから再び人が消えた。それはエマ達のグループの一人で、綺麗な金髪の子だった。数日前に、ローラのパーティーに参加した一人だった。

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