第24話 元気なゾンビ?
死者の神殿と言っても、墓石が並んでいたり、頭蓋骨が飾られていたり、壁や地面に血がこびりついていたりするわけではない。
日本の寺も、夜や無人で荒れ果てでもしない限り、古くて立派な物は観光地になるほど綺麗なのと同じだ。
もっとも、日本の僧侶たちは、ここまで露出の多い恰好はしていないが。
神殿内には、ジョニー神官より若い男女の神官たちがあちらこちらにおり、来訪者たちを見て微妙な表情になっている。
どうやら歓迎はされていないが、それでも何かトラブルを抱えているのは間違いないようだ。
頑丈な塀に囲まれた神殿の敷地の中央には、石造りの本殿がある。
さらにその正面には、かなり手の込んだ装飾が施された舞台まで併設されており、そこでは今にも歌いながら踊りだしそうな恰好の神官たちが掃除をしている。
「あの、ジョニー神官。」
思わず真一が質問をしてしまう。
「その、死者の神殿の神官服は、他の神殿とかなり違うようだけど、何か意味があるのですか?」
「これですか?」
彼が振り返りつつ、自分の身体を見下ろす。
何かおかしいですか?とばかりにキョトンとしているが、ミントを見てから、ああ、なるほどと質問の意味を理解した。
「確かに、この時期にこれは寒そうですよね。」
「い、いや、防寒着としての機能云々じゃなくて。」
「話せば長くなりますが、この神官服は魔王侵攻以前の遥か昔に、このように定められました。」
最低でも千年以上の歴史があるということだ。
「その当時、大陸中の死者の神殿を束ねる、偉大な総大神官長様がいらっしゃいました。」
もちろん、今もそういう位の人はいるのだが、現在は各神殿に権限がかなり委譲されているため、昔ほど影響力はないようだ。
「その偉い神官長様が、その神官服を?」
「はい、そうです。」
「何となく、ろくでもない理由な気がする。」
真一がそう考えつつ隣を見ると、阿左美も彼と同じ表情になっていた。
どうやら彼女も、なんとなくこの世界について分かってきたようだ。
「戦の神殿、学問の神殿、商いの神殿。この大陸には様々な神殿がありますが、その中で死者の神殿はどうしても人気がなく、信者が集まりませんでした。」
「確かに、身内が死んだ時以外は、普段は近づきたくないかもしれないな。」
「はい。生ある者はいずれ必ず死ぬ。これは神だ定めた万物の法であるにもかかわらず、あまりお布施が集まらず、神殿の補修や維持も難しかったと聞いています。」
「どこの世界でも世知辛いな。」
「そこで偉大なる総大神官長様は、こうお考えになられたのです。若い女神官にエロい恰好をさせれば、信者が増え、神殿を訪れる者が増えるのではないかと!!」
「ろくでもないことを堂々と大声で言いやがった?!」
両手を広げ、胸を張るジョニー神官に対して、真一が呆れながらそう言った。
「ただ、それだけでは男の信者しか集まりませんから、我々男の神官もこのような格好をしているわけです。」
「いや、あんたは逆効果な気が……。」
「あと、死者の神殿の神官たちは皆、歌や踊りの稽古も行い、訪れた信者の皆さんを楽しませています。」
「本殿前のステージは、そのためのものか。」
日本の神社にも神に神楽を奉納する舞台があるが、それの異世界バージョンだろう。
もっとも、この世界のそれは神に対してではなく、信者を集めるためのもののようだが。
「他の神殿では、魔術を身につけることで神官として認められますが、死者の神殿では、それだけではなく歌や踊りも重要です。私も三回連続バク転ができるようになるまで神官になれませんでした。」
「そ、そうですか。」
「今では三回は無理ですけど、一回ならできます。やって見せましょうか?」
「いや、いい。」
この後、再びジョニー神官に案内をされ、本殿の裏側へと移動していった。
「こちらは、我々神官が食べる野菜の畑や、家畜小屋があります。」
どうやら、ある程度は自給自足をしているようだ。
あと、お布施や寄付の代わりに、穀物や野菜を納める信者もいるらしい。
ザクッ、ザクッと鍬で畑を耕す音が聞こえてきた。
「きちんと説明はいたしますので、驚かないでください。」
ジョニー神官がそう言うと、本殿の角を曲がり、畑に到着した。
そこでは、爽やかな秋空のもと、ゾンビたちが畑を耕していた。
「ゾ、ゾンビ?!」
何となく予想していた真一と違い、ミントが驚いて身構えている。
「うわっ、グロっ?!」
阿左美も、とても分かりやすくストレートな感想を口にしている。
「ゾンビが畑仕事? つまり、あなたたちが彼らを使役しているのですか?! なんという恥知らずな行為を!!」
ミントが怒っているところを初めて見た。
どうやら神官にとって、それは決して許されない違法行為のようだ。
「落ち着けミント殿、どうやら何か事情があるようだ。」
今にもジョニー神官に飛びかかりそうな彼女を、ヴァレリアンが慌ててなだめる。
「確かに、あのゾンビたち、ちょっと変だよ。」
そう言ったのはシラクサだ。
彼女の視線の先で、騒ぎに驚いたゾンビたちが、怯えた表情でこちらを見ている。
「言われてみれば、確かに変だな?」
リアクションをするゾンビなど聞いたことがない。
「説明をしてくれるのだろう?」
「もちろんです。」
真一にそう答えると、ジョニー神官がゾンビたちを手招きした。
三十体(人)のゾンビがゾロゾロと集まってきて、それに対して怯えた阿左美たちが後ずさる。
真一とミントだけが、その場から動かず彼らと正対した。
特にミントは今にも杖を振りかざして浄化の魔術を発動しそうだ。
ゾンビと言っても、顔色が悪く、動作が緩慢なこと以外は、特にひどい身体の欠損などはないし、悪臭もしない。
「実は一月ほど前、近くの鉱山に魔物が出まして。」
背後に集まったゾンビたちを前にして、ジョニー神官が説明を始めた。
それは、真一たちがカゲツの街の冒険者ギルドで目にした依頼書の内容と同じだった。
「彼らは、その魔物によって殺害された鉱夫たちなのです。」
「外傷はないようだけど。」
「ええ、その魔物は魂を吸い取るようで、彼らは自分達が何者に襲われたのか分からないまま、昏倒してそのまま……。」
「レイス(生霊)やヴァンパイア系の魔物のようですね。彼らは人の精気を好みますから。影や霧に化けて人を取り込み、襲うそうですし。」
ミントが説明を補足した。
確かに実体がないのなら、暗い坑道内では発見は困難だろう。
「外傷がない彼らの死因が分からなかったため、亡骸はこの神殿に運び込まれてきました。ここでしたら万が一、ゾンビとなってもすぐに対応が可能ですから。」
「適切な対応をしたようには見えないが。」
真一が半眼になり、呆れながらそう言った。
なにせ、目の前に立派なゾンビたちが整列しているのだ。
「はい。そのことなのですが、鉱山が冒険者ギルドに魔物討伐の依頼をし、実際に実力のあるパーティーが鉱山に入っていったのです。」
彼らも、これは人の精気を吸う魔物の仕業だと分かっていたらしく、それ用の装備を整えていたようだ。
「で、結果は?」
「ええ~っと、あちらをご覧ください。」
ジョニー神官が指さした方向に視線を向けると、家畜小屋で冒険者風の男女のゾンビたちが豚や山羊に餌を与えていた。
「犠牲者が増えた……。」
「はい。彼らの亡骸もここに運び込まれ、我々は討伐に失敗したのだと知りました。」
「あの冒険者たちは相手の正体を掴んではいないのか?」
「はい。やはり、気が付くと死んでいたそうです。」
魔物退治の専門家である冒険者たちのことだ。当然、警戒をしていただろう。それでも何もできなかったとは、かなり厄介な相手ということだ。
「もしかして、あのゾンビたちは、その鉱山の魔物に操られているのですか?」
「俺たちは、操られてなんかいない!!」
ミントの質問にそう力強く答えたのは、ジョニー神官ではなくゾンビだった。
「ゾ、ゾンビがしゃべった?!」
それには真一やミントだけではなく、勇者パーティー全員が驚いた。
「ゾンビと言えば、呻き声をあげるイメージしかなかったが。」
「はい。正直申しまして、私たちも今回が初めてです。」
ジョニー神官がそう答える。
「一週間ほど前のことです。神殿で保管していた鉱夫や冒険者たちの亡骸が、一斉にゾンビとして動き出しました。」
その時は、さぞかし驚いたことだろう。
「さらに言うと、彼らは普通のゾンビではないのです。」
「それは一目見れば分かる。」
「通常のゾンビは魂が抜けた状態で肉体だけ動き回るのですが、彼らは亡骸に魂が戻っています。」
「……えっ?」
「魔術で操っているわけでも、呪いがかかっているわけでもありません。」
「そんなことはあり得ません?!」
そう言ったのはミントだ。
確かに生物的にも医学的に考えても、彼らの肉体は生命活動を停止しており、血液の循環も脳の活動も呼吸も行われていない。
だというのに、意思があり、動き回り、さらに言葉を話す。
「もちろん、我々もそう思いました。最初は魔物に操られていると思い、浄化をしようとしたほどです。ただ、その時彼らが……。」
「神官様、俺たちは(死体ですけど)死んでいません!! 信じてください、死ぬ直前までの記憶もあります!!」
「そうです。確かに死体に見えるかもしれないけど、俺たちは生きているんだ!!」
「死にたくないよぉ~、どうか殺さないでくれぇ~!!」
ややこしいことに、彼らは口々にそう言って、神官たちに(死んでいるけど)命乞いをしたのだ。
「そこで我々は、全員の身元を確認し、彼ら自身の証言と照らし合わせました。その結果、間違いなく本人、いや、正確には彼らが生きていた時の記憶を持っていることが判明したのです。」
「……。」
真一とミントがゾンビたちの顔を見回すと、全員がそのとおりとばかりにウンウンと頷いている。
「前例は?」
「ありません。死霊使いや魔族に操られ、偽りの記憶を植え付けられたケースはありますが。」
「あの、連中も?」
真一が指をさすと、家畜小屋の方からゾンビになった冒険者たちがこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
合計三十五体(人)になったゾンビたちが、勇者パーティーの方を凝視してくる。
「こ、これは……異世界ならではの体験ね。」
阿左美がエリチンの背後に身体を隠し、顔だけ出してそう言った。
「俺も長年生きているが、このような体験は初めてだ。」
千年以上生きている彼が、丸太のような腕を組みつつそう答える。
「原因は?」
亡骸に魂が戻り、中途半端なゾンビとして復活をする。
なぜそうなったのか分からなければ、「僕たちは悪いゾンビじゃないよ」と言われても信用はできない。
「考えられる可能性は、魔物に襲われた時、彼らの魂は奪われたりなどしておらず、身体の中で封印をされていた。そして、それが解けた時には、身体は復活できないほど腐敗をしていた。」
「もしそうなら、そのような面倒臭いことをした理由があるはずだな。」
通常であれば、人が死ねば数日中に火葬か土葬をされる。
そうなっては、魂を奪わずに隠しておいた意味がなくなるのだ。
「次に考えられるのは、魂を奪った魔物が、何者かに退治をされた。」
「それで、未消化状態だった魂が元に戻った?」
「そうです。」
そんな厄介な魔物を、いつ誰が討伐したのか分からないが、これだけの犠牲者を出しながら誰もその影すら見ていない。
そのような奴を、そう簡単に退治などできるだろうか。
さらに言うと、カゲツの街の冒険者ギルドには、昨日の段階では間違いなく依頼書が貼られていた。
つまり、達成されたという報告が冒険者ギルドには届いていないということだ。
いや、そもそも冒険者たちが依頼を受ければ、あの依頼書はその本人が携行してクエストに挑むはずだ。
貼りっぱなしになっているということは、ゾンビになった冒険者パーティーが失敗をして、再び貼り直されたということである。
※ 一部の大規模な依頼であれば、複数のパーティーを同時に募集したり、 達成されるまで継続的に依頼書が貼り続けられるケースもある。
依頼も受けずにクエストに臨む変わり者がいるという可能性もゼロではないが、当然だがミッションをクリアーしても報酬はもらえない。
「う~ん、どうしたものか……。」
真一がそう言ってから、あることを思い出した。
「確認なんだが、この近くの村でゾンビが何度も目撃されているのだが……もしかして彼らか?」
「……。」
ジョニー神官が、バツが悪そうに頭をかいた。
「はい。通常ゾンビは、肉体がどんどん腐敗していき、だいたい二週間ほどで身動きが取れなくなります。まあ、運が良ければ、今度は骨だけのスケルトンとして動き回るのですけど。ですが、彼らは肉体がほとんど変化しない。」
「腐らない?」
「そうです。もちろん、ある条件下でですけど。」
「条件下?」
「この神殿内では、という条件です。」
つまりゾンビたちは、この神殿内にいる限りは、今のところ腐敗せずに(死んでいるけど)健康なゾンビとして(死体だけど)生きていけるというわけだ。
これは死者の神殿ならではの効果で、もともと鉱夫たちの亡骸も死因究明のため、長期保存が目的で、この神殿に運び込まれてきている。
「ただ、当初はそのことが分からず、彼らは自分たちが実は死んではいないのではないかと考えたのです。」
冷静に考えれば、心臓は動いておらず、飲まず食わずでも飢えないし、呼吸すらしていないのだが。
誰だって自分が死んだなどと信じたくないし、彼らはなんとかして自分たちが生きていると証明をしようとしたのだ。
「彼は、この近くのポリネ村の出身で、今でも恋人がその村に住んでいます。そして、彼女に一目会いたくて、ここを抜け出して村に戻りました。」
ジョニー神官が若い男性のゾンビを指さしつつ、そう言った。
「あ~、なるほど。そして村の近くの森の中で、木の実を採っていた彼女を見つけたわけだな。」
「そうです。」
真一の言葉に、若い男のゾンビが(涙は出ないが)涙目になりつつ、そう答えた。
「村の近くで、森に入る彼女を見つけたので、そっとその後を追っていきました。そして声をかけようとしたのですが、いざとなると勇気が出なかったのです。」
そう言いつつ、自分の手を見る。
どこかでぶつけたのか、肌が裂けて肉が見えていた。
しかし、出血はないし、痛みも感じない。
「近くの木の陰に隠れていた時、偶然近くで餌を食べている猪を見つけたのです。僕は彼女に危険を知らせるために飛び出しましたが、こちらを見た彼女は『うわっ!! ゾンビだ、マジきもい!!』と叫びながら逃げていきました。」
「まあ、しょうがないな。」
これで、森でゾンビに追われた村の若い女の真相が判明した。
「何だか可哀想だね、先生。」
いつの間にやら、真一の隣に戻ってきた阿左美がそう言った。
「じゃあ、お前は付き合っている彼氏がゾンビになって帰ってきたら、ハグをして喜べるのか?」
「絶対無理。」
彼女の一切躊躇のない即答に、若い男のゾンビがガーン!! とショックを受ける。
「その元彼のことは、甘酸っぱい青春の一ページとして、胸にしまっておく。」
「ゾンビに追いかけられることが、甘酸っぱい思い出に分類されるのか?」
「それはそれ、心の持ちようってやつよ。」
女って逞しいなと、真一が呆れつつ感心した。
もちろん、これは女性全般に該当せず、阿左美限定だが。
普通の女性なら、いくら大好きだった元彼でも、ゾンビになって追いかけてきたりしたら、それまでの楽しかった日々の思い出は、すべて恐怖体験の前振りに成り下がってしまうだろうから。
「あと、村の側の草地でゾンビが集団行動をしていたと聞いたが?」
「ああ……それですか。」
ジョニー神官が気まずそうにそう言うと、彼の背後で数人のゾンビたちが俯いたり、そっぽを向いたりする。
分かりやすい奴らだ。
「実は、自分たちが危険な存在ではなく、役に立つと証明できれば、生前のように暮らせるのではないかと考えた者たちがいまして。」
「やっぱり、あれは畑を作ろうとしていたのか。」
真一が、草の枯れた草地を思い出してそう言った。
「はい。しかしその時、身体が腐り出して、色々なものを……あの……まあ、そういうことです。」
当たり前だが、ゾンビたちも生前は普通に飲食をしていた。
体内に残っていたそれらが、力仕事をした際に漏れ出したのだろう。
ゾンビだけでも生理的に十分アウトだというのに、それがお漏らしをするなど、想像するだけで失神しそうだ。
体内に残った排泄物からアンモニアが発生し、それが漏れ出したことによって、あの草地の草たちが枯れたわけだ。
「実はその時に、神殿から離れると身体の腐敗が進むと判明しまして、それ以降は誰もここから出ていません。」
「賢明だな。」
あと、他の村でもゾンビが目撃されていたが、おそらく同じような理由だろう。
「それで、ジョニー神官、彼らは今後どうするのですか?」
そう聞いたのはミントだった。
彼女の立場としては、速やかに浄化(成仏)させるべきなのだろうが、いくらゾンビとはいえ、意思がある相手に問答無用でそれができるほど、彼女は冷徹な人間ではない。
「確かに、今はこの神殿の効果で体の腐敗は止まってはいますが、それも完全ではありません。おそらく数年たてば、彼らの身体も動かなくなるでしょう。できれば、それまでそっとしておいてあげたいのですが。」
それは、死者の神殿の神官としては不適切な判断かもしれない。
不浄な者の浄化は、彼らにとってかなり重要な役目だからだ。
もしかしたら、この神殿の規模がもっと大きく、地位の高い神官が治めていれば、速攻で全員浄化されていたかもしれない。
しかし、心優しい彼らに、その非情ともとれる決断ができなかった。
「冒険者様、どうかお願いです。俺たちを助けてください!!」
ゾンビたちが(元の状態でもかなりそうだが)悲愴な表情になって、口々に訴えかけてくる。
「いや、(ゾンビになった時点で)手遅れだと思うけど。」
「俺たちは人間として普通に暮らしたいだけなんだ!!」
「いや、もうゾンビだし。」
「俺たちだって生きているんだ!!」
「いや、死んでるし。」
「俺たちをそんじょそこらのゾンビと一緒にしないでくれ!!」
「いや、そう言われても……。」
「お願いします、冒険者様!!」
三十五体(人)のゾンビたちが、口々に助けてくださいと叫びつつ、にじり寄ってくる。
ハッキリ言って、真一や阿左美には、大阪にある人気テーマパークU〇Jの期間限定イベントのゾンビもののアトラクションが、超リアルになったようにしか感じられない。
「せ、先生怖い!! いつものやつで燃やしちゃって!!」
「い、いや、さすがに勇者パーティーとしてそれはまずいだろう。」
パニック状態になっている阿左美に、真一が小声でそう囁く。
これ以上近づかれると、恐怖にかられた阿左美が瞬間移動してゾンビたちを蹴散らしそうだったので、とりあえず落ち着かせる。
「分かった、とりあえずできるだけのことはやってみよう。」
「ほ、本当ですか?!」
そう言ったのはジョニー神官だ。
「ああ、まずはこうなった原因を突き止める。今後のことは、その結果次第で考えればいいだろう。」
「ありがとうございます!!」
神官とゾンビたちが一斉に頭を下げて、そう言った。




