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SCR -Specific mutant Cells organism Rangers-   作者: none
#7 心配トライアングル
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#7-5 すれ違う会話

「わぁ!綺麗!」


「おぉ綺麗だね。今度来た時にじっくり見ようか」


「あっ、ごめんなさい……任務中だったね」


 透明なガラスの向こうの服に別れを告げて龍斗さんの元に戻る。いつもは偵察業務、今回は捜索任務。やってること自体は似たようなもんだけど普段のように気を緩くして買い物〜なんてことは許されない。


 でもキョロキョロと目移りしちゃう。この辺りは有名なブランドの服屋さんがいっぱい!それにちょっと離れたところに遊園地もあるみたい。いいなぁ、今度遊びに来たいくらい!って、いけないいけない。任務中だし。


「特異生物ってどこいるんだろう」


「目撃情報からもどんな生物が変異したのかイマイチわからないな。とりあえず遮蔽物の少ない高いところに行けば俺の視力があれば色々見れると思うから、ちょっと探してみようか」


「遮蔽物の少ない、高いところかぁ」


 そんなところあるかな。この辺、結構高いビルとか多いし。あ、そうだ


「観覧車とかは?」


「あーいいね。けどポイントからちょっと離れちゃうな。もう少し近場だと助かるんだけど」


「うーん……残念」


「ふふ、観覧車はまた今度」


「そうね。優也も誘いたいし!」


 するとその瞬間ブハッ!?と龍斗さんが噴き出した。え、なになになに突然どうしたの!?


「そんな変なこと言った!?」


「い、いや!?何も!?」


 そっぽ向いてプルプル震えてる。何!?なんで!?絶対何かおかしいこと考えてるでしょ龍斗さん!!私ふざけてるわけじゃ無いからね!


「別にみんなで遊びたいとかそういうことじゃなくて、優也と乗りたいだけだから!」


「へっ!?」


「だ、だってさ。そうでもしないと気づいてくれないでしょ、優也」


「気づ……?海美ちゃんの想いにってこと……?」


 思い?あぁ優也が外で遊んだこと無いのは流石に可哀想なんじゃって思ってることね。まぁ、


「そういう経験ないかな〜って思って。優也は気付いてないかもしれないけど、私にとっては結構大事なことだし」


「そ、そりゃそうだよねぇ!?」


「優也が私を鮫島家から引っ張り出してくれた時みたいに、私も返したいんだ。何であれ形にならなくとも」


 優也本人がどう思ってるのかわからない。でもきっと知らないよね、外の世界にはこんなに楽しい世界があるんだって。そういう外の世界を知るのってすごく大事なことでしょ?私がSCRのことや自分のことを知ったのと同じように、優也にも見せてあげたいんだ。外の世界がどんなに楽しいかって。


 龍斗さんが口をパクパクとさせて驚いている。


「そ、そんなに?……いつの間に……」


「そういう経験が優也になさそうなの、龍斗さんも知ってる?」


「え、うーん。無いかも。というかSCRの中にいたらそういうことやりづらいっていうか……そういう相手っぽいのも居ないし、興味なさそうだったし……?」


「興味ないわけじゃなくて、故意か分からないけど、目を逸らしてるだけだよ」


「恋か分からないけど目を逸らしてるだけ……!?深いね……」


 え?何か深かった?結構浅瀬だったと思うけど。


 龍斗さんは何故か目を白黒させながら頭を抱えている。


「なんか、うん……こういうこと初めてだし、なんて言えばいいのか…ちょっと聞いていい?」


「うん?」


「その、海美ちゃん的にどこらへんが好みなの?」


 好み?あぁ、連れて行きたい場所の話?なんだか変ないい回し方だなぁ。……まぁいっか!

 そうだなぁ、色んなところに連れまわしたい気持ちはあるけど、1番はやっぱり


「一緒にいて楽しいって思えるところかな、1番は」


 ほら、遊園地とか?


「あぁなるほど……」


「あーあと、キラキラしてるところとか!」


「きっ……!?」


 イルミネーションとか3人で見たら楽しそうだよね!それに映えスポットで有名なチームなんちゃらってとことかも面白そうだし。


 でもやっぱ、はじめのお出掛けは優也の好きなところかなぁ。どんなところが好きだろう?


 キラキラ……あの優也が……と何故か頭を抱えながらも嬉しそうな龍斗さん。ん?何を悩んでいるんだろう?


「そうだ龍斗さん。優也の好みとか知らない?」


「ええっ!?え、あーうん?特に聞いたこと無いけど……綺麗系が好きそう、かな?ドラマとかでも良く出てるし」


「キレイ系……?」


 なんか女性の好みみたいな言い方だなぁ。えーと、綺麗って、景色がってことかな?絶景とか。確かに好きそうかも。


「そっかそっか。じゃ龍斗さんも一緒に行こうね!」


「はい!?」


「当然でしょ!」


「……ん?なんか会話が……?」


 龍斗さんが視線を逸らし何か考え込む。え?なんだろう。


 会話?何か変なところなんかあっ────


『こちら狛坂!ストーム、スパーク、その道を真っ直ぐ70m行ったところにある角を曲がって200mほど直進してください!特異生物です!』


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