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#9-19 的戸才花という男


「いいよねぇ特異生物って。大怪我してもちょっとすれば治っちゃうしし、火傷だって痕すら残さない。僕ちんもその性質欲しいなぁ」


「特異細胞やるよほら喜べ特異生物」


「嫌だよ龍斗のなんて!!せめてフレイムくんのいだだだだだだだ」



 同日夜──SCR本部医療部、廊下にて



 廊下に設置されたベンチに、的戸さん、龍斗さん、私の順番で座ってドクターの最後の問診を待つ。時間は21時。帰って来たのが16時で、もうこんな時間かぁ。


 で、龍斗さんと的戸さんがまたしょうもないことでお互い煽り合っている。取っ組み合わないのは的戸さんの大怪我をした体を鑑みた龍斗さんの優しさなのかな?


「ていうか龍斗、君は僕ちんの警護を命令されたはずだよね?なのに僕ちん足を折るわ全身火傷はするわ。これ重篤な命令違反でしょ」


「近づくに近づけなかったんだよ。てか良いだろ、あんな最前線に出て来てそんな怪我ですんで」


「近づくに近づけなかった〜??嘘つけそんなことないでしょ、フレイムくんが怖くて動けなかったんじゃないの〜」


「……助けなきゃ良かったかこの野郎!!」


「あーーいだいいだい!?ひぃいいいんんっっ」


 龍斗さんが的戸さんの頭を掴んで締め技をかける。うん。これ別に配慮したわけじゃないね。というか前々から思ってだんだけど


「龍斗さん、的戸さん大怪我してるんだし、そもそも女性にそんな乱暴しちゃダメだよ」


「「え」」


「えっ」


 2人は動きを一度ぴたりと止めて、その後的戸さんはニヤニヤと笑い始め龍斗さんは困ったようなやるせないようなで眉を下げる。え、何?なんか変なこと言っちゃった!?


「あの海美ちゃん。的戸は……男なんだ……」


 え


「いやん♡龍斗のエッチ、どこ触ってんのよ♡」


「殺すぞ」


 え、いやいや、だって


「服も髪も、あと声も! 可愛い女子高校生みたいで!」


「先天的に声が高くて身長が伸びないみたいでね。本人は願ったり叶ったりらしいけど」


「可愛いでしょあのお洋服!顔も体も整形してさらに女性っぽくしたんだよ。いやぁ大金かけて良かったよかった!!」


「アレも無いしな」


「天才だからね。切ったよ」


 うそ、うそうそうそ、


「い、いやあああああああああああああ!!」


「ちょ、海美ちゃん静かに。一応医療部だし」


「だって前に女性更衣室から出てきたよね!?見たんだよ私!」


「この体で男性更衣室行くと面倒なんだよねぇ。誰もいない時は借りてるよ。あと一応言っとくと僕ちん性自認は男ね?」


「女性の体っぽい男だからね」


「なっ、えっ、なに?これ私が変なの?えっ?なんでそんな普通の顔してんの?え?」


 えっと、体と見た目は限りなく女性で?でも自認は男で?てか実際は男だけど女の子になってる男性ってこと?は?


「まーま、ちょっと落ち着きなって」


 混乱する私に龍斗さんのさんが苦笑いをこぼす。嘘でしょ……もう完全に女性だと思って……はぁ、もうわけわかんない……


 私が頭を抱えている間に話は変わって優也の話になる。 


「で、そんな見た目詐欺の天才様はなに考えてるわけ?」


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