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第十七章 お前はよく喋るな

少年――レオンは、一人旅に慣れていると何度もほのめかしたが、フィンはそれでも隣を歩き続けた。


沈黙が苦手なフィンは、釣りの話、村の競技会の話、自分の輝かしい未来の武勇伝を、次々とレオンに聞かせた。


レオンはほとんど笑わなかったが、時折、確かに口元を緩めた。


その夜、フィンは自分の食事の量が、レオンより明らかに多いことに気づいた。


「なんで多くくれたの?」


「腹が減ってるだろう」


短い答えだった。だがフィンは、それに冗談を返すこともできず、ただ「ありがとう」とだけ言った。


村が滅んでから初めて、フィンは誰かと丸一日を過ごし、その一日がまだ終わらないでほしいと願っていた。

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