↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
16/21

第十五章 また明日戻っておいで

小さな町に着いたフィンは、安酒場で下働きを始めることになった。


店主は仕事が遅いといつも文句を言ったが、夜には必ず一皿分の食事を出してくれた。


数日のうちに、フィンはいつも同じ席に座る一人の常連客を、なぜか気にかけるようになっていた。


ある日、その男は挨拶もなく姿を消した。フィンは、思っていた以上に落ち込んでいる自分に驚いた。


それに気づいた店主が言う。


「人ってのは来て、去っていくもんだ。この店だけが残る」


「僕は、前半のほうが好きだな」


フィンがそう答えると、店主は初めて笑って言った。


「なら――戻ってくる人間を見つけることだな」


その言葉は、フィンの中に新しい考え方を根付かせた。


自分に必要なのは、通り過ぎていく誰かではない。戻ってきてくれる誰かなのだと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。