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第十四章 よその家
フィンは納屋で一晩過ごそうとしたが、盗みを疑われ、主人に追い払われた。
言い返しもせず立ち去りながら、フィンは初めて、恐怖ではなく怒りを感じている自分に気づいた。
しばらく歩いた先で、年老いた女性がフィンを呼び止め、庭仕事の手伝いと引き換えに温かいスープを出してくれた。
数日、そこに留まるうちに、フィンはその場所に思いのほか馴染んでいった。
「明日には、親戚のところへ行かなくちゃならないの」
女性がそう告げたとき、フィンは平気な顔を作った。
夜明け、フィンは何度も後ろを振り返りながら家を出た。
またこうして、誰かの温かさに希望を持ってしまった。ということは――また、それを失う可能性を抱えてしまったということだった。




