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閑話:わたしの執事さん 〜華穂視点〜

わたしがお父様と暮らすようになってから一週間、新しい生活にもだいぶ慣れてきた。

毎日驚くことの連続だけど、お父さんのためにも頑張らなくっちゃ。


驚きの毎日に慣れたのも唯さんのおかげだと思う。

唯さんはわたしの執事さん。

朝起きてから寝るまで、ほぼ付きっきりわたしのお世話をしてくれる。

なんというか・・・・・凄すぎて同じ人間だとは思えない。

パーティーまでの臨時教師ってことでいろいろ教えてもらってるけどほんとに凄い。

パーティーマナーはもちろん美しく見える姿勢や歩き方からパーティーのお客様との会話の仕方まで、幅広く一人で全部教えてくれる。

教え方も上手で褒めて伸ばすってこういうことなんだなーと実感。

わたしも施設で子供たちに生活についていろいろ教えたりしてたけど、ちょっと自分の過去が恥ずかしい。施設の仕事に戻ったら、今度はもっとうまく教えられる気がする。

あれでわたしより2つ上の25歳らしい。

・・・・・・あと2年であんな風には絶対なれない。

見た目も全然違うし・・・・・・。


唯さんは身長170cmのスレンダー美人。

155cmのわたしと並ぶと大人と子供・・・とまではいかないけど、男女のカップルみたい。

いつも執事服(っていうのかな?)をピシッと着こなして、首のあたりで髪をお団子にまとめている唯さんは宝塚の男役の人に似てる。

仕草が男っぽいわけじゃないんだけど、なんというか・・・ジェントルマン?

気配り上手で頼りがいがある、同性じゃなかったら結婚して欲しいくらい。

きっとモテモテなんだろうなぁと恋バナを振ったら、もう5年も恋人がいないらしい。

びっくり。

唯さんに理由を聞いたら


「執事学校の頃はカリキュラムについていくのに必死で恋人なんて状態ではありませんでしたし、一度主人にお仕えするとご主人様が一番でやっぱり恋なんて余裕がなくて・・・・。

ということで、今は華穂様が私の一番ですね。」


そういってウィンクしてくれた顔がすっごく可愛くて、キュンとしちゃった。

世の中の男性のみなさま、こんな美女を独り占めしてごめんなさい。


なんかもう見た目も中身もわたしより遥かにご令嬢な唯さん。

執事をしているから良家のご令嬢ってわけじゃないんだろうけど、礼儀作法のしっかりしたお家で育ったのかなと思ったら


「うちですか?普通のサラリーマン家庭ですよ。

マナーや身のこなしについては執事学校に入ってから身につけたので5年くらいですね。華穂様も5年後にはきっと私以上にできるようになりますよ。」


・・・・・無理だと思います。

でも、唯さんという素晴らしい先生がいるんだし、ちょっとは近づかなきゃね。

5年も独占するのも申し訳ないし、勉強と一緒に唯さんの恋人探しもしよう!

見つかるまでにちょっとは唯さんが恋人との時間が取れるように独り立ちしなきゃ。

がんばろー!


主人公たちの容姿についての記述がなかったなぁと思い、華穂視点で書いてみました。

華穂の容姿は本編で近いうちに出てきます。

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