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ぼっち・ダンジョン  作者: 内藤ゲオルグ


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もう格下のモンスター!

 なんやかんやと忙しく毎日を過ごして、久しぶりにやってきました。

 思い出の場所、神楽坂ダンジョン!


 SUVの窓から見える景色がちょっとだけ新鮮だ。

 その昔、私が東中野から飛び出して、最初にたどり着いたのがここだった。

 心の友のマドカと出会ったのも神楽坂だ。ちょっと特別感ある思い出の地だね。


 いまでも名物のどら焼きは買いにくるけど、ダンジョンはホントに久しぶり。


 あれだ、みんなでサブクラスをゲットして、地獄の悪鬼系のクラスが取れまくっちゃったし、ずっと同じダンジョンはあきたよねってなったんだ。

 それにいろんなダンジョンにチャレンジしまくろうともなって、遠ざかったんだっけ。


 近くの駐車場に車を停めたら、みんなでダンジョン管理所に向かう。

 前まではホテルから歩きや電車移動だったから、この行き方は新鮮だ。いろいろ変わって進化した感じがする。

 もう私たちったら、車で出勤だからね。駐車場代とか余裕で稼げちゃうんだよ。


 ふふん、歩きとか電車通勤とかのキミたちとはちょっと違うんだよね。ワンランク上のハンターなんだよね!

 ちょっとだけ気分いいわねー。そんでもって到着っと。


「うおー、やっぱここはすごいね」


 高層ビルのすごい立派なダンジョン管理所。日本一人気のあるダンジョンは、やっぱ違うわ。文明レベルたけー。


「早く受付に並ばないと、どんどん混みそうね。いきましょ」


 それはそう。ちゃちゃっと済ませよう。

 管理所の中も朝から人でいっぱいだ。みんな働き者だね。いい感じだよ。


 めっちゃ集まるたくさんの目線も気にならない。

 いちいち気にしても仕方ないし、剣聖杯やら逮捕やら私ったら目立ちまくったし。まあこんなもんだ。

 逆に超目立ちまくりすぎたからか、気軽に話しかけてくる奴らが減ったのはいいのかな。でも新しいお友だちは作りにくくなっちまったかも。


 サクッと受付を済ませたら、いよいよ久しぶりのダンジョンだ。

 マドカと一緒にいつものスキルを発動させつつ、ダンジョンにイン! 誰もいない空間のできあがりだ。


「お着替えタイムー!」


 更衣室は混んでるからね。周りの人が消えた『ソロダンジョン』なら、誰の目も気にしなくていい。

 最初は恥ずかしがっていたマドカだって、もう慣れたもの。みんなでぱぱっと脱いで、完全装備に早着替えだ。


「皆、準備はいいな? では今回の目標の確認だ」

「銀ちゃん、今日の私はだいぶ気合が入ってるよ。ザクザク倒しまくるわ!」

「アタシもだ。神楽坂ダンジョンは久々だしな」


 始まる前のこういう時間って大切な気がするね。前もってわかってはいるけど、いまからやるぞって感じになれる。


「まずは以前まで攻略済みの第二十五階に転移し、第三十階層を目指す。急いでも今日はそこまでになるだろうが、第三十一階層以降はダンジョン下層にカテゴライズされる領域だ。我々にとっては初めての挑戦になるな」

「いよいよ下層や」


 すごいよ。まさにワンランク上のハンターなんだよ。さすがにわくわくするわ。


「そこまでの移動だけでも大変ですよねえ。第二十五階層はモンスターの数が異常に多いですし」

「いまの私たちなら余裕をもって突破できると思いますが、単純に時間はかかりそうですね」


 私たちのレベルだと、第二十五階層以下のモンスターを倒しても経験値的には全然おいしくない。さっさと突破して先に進みたいわ。


「わかっていると思うが、焦る必要はない。これは6月から更新されるクランランキングを見据えた準備で、1か月程度の猶予がある。進める階層まで進み、最も稼げそうな場所を探すことが当面の目的だ」

「そうだよ! 最新の稼ぎスポットを探すんだよ。そんでもって、クランランキングを駆け上がるんだよ」


 花園はどこまでいけるかねー。


「よし、行くか。あの階層なら、肩慣らしにちょうどいいだろ。アタシも前に出るからよ」

「いいね、まゆまゆ! みんなで暴れ回ろうよ!」


 骸骨くんをぶっ倒しまくろう。それがいい。


「以前の時には少数ずつ引き寄せて戦ったが、いまの我々なら多少の無茶も通じるだろう。ただし、油断は禁物だ。慣れた階層での事故は珍しくない」

「そうね。第二十五階層で、少し慣らしてから先に進む?」

「ほんじゃ、そうしようよ。今日はもう久々の骸骨くんと戦うだけでもよくね?」

「たしかに。焦る必要はないと言ったばかりだったな」


 超強い私たちなら大丈夫だと思うけど、つまらん事故は避けたいわ。

 経験値的にはしょぼくても、ぶっ倒しまくるのは面白そうだし、お金はバッチリ稼げるからね。

 そんな感じで第二十五階層に移動した。



 うおー、ホラー感マシマシの地獄っぽい階層だ。こんなんだったね、ここって。

 ぶっとい針が生えまくった山の上から見下ろす町並みは、すごい江戸っぽい。ただ、骸骨くんがうじゃうじゃいるから、完全にホラーだ。

 遠くのほうにはマグマの川が流れているし、真っ赤な池も針の山もいっぱいある。真っ黒い空には星もないし、やっぱ地獄っぽいわ。


「うおー、それにしてもめっちゃモンスターいるよね」

「見える範囲だけでも、数千体規模のモンスターだ。改めて見ても恐ろしいな」

「さすがにあの中に突っ込むのは無理があるか?」

「あの数のモンスターを相手取る経験は、いつか練馬ダンジョンで役立ちそうではないですか?」


 悪魔城の中には、結構な数のモンスターがいた。まあこんなうじゃうじゃいないけど、これに慣れちゃえばちょっと多いくらい余裕に感じるかも。


「あたしも少し、自分を試してみたいわね。ダメそうなら退けばいいわ」

「うちもやる」

「なんだ、つばきも前に出るのか?」

「呪符と護符、ぎょうさん作った。それにたまには戦わな、にぶる」

「そいつは言えてるな。アタシも当然いくぜ」


 なんかみんな気合入ってきたね。


「全力でやっちまおうよ。力試しにさ!」


 私もみんなもだいぶ強くなったはずだからね。やってみてもいいよね。


「いいだろう。さっきも言ったが、各自事故には気をつけてくれ。私は念のため、ここから援護する。梨々花は私の護衛についてくれ」

「わかりました」


 この針山の上から援護射撃が飛んでくるって思うだけでも、なかなか安心感があるわ。


「よっしゃ! じゃあみんなでぶっ倒しまくるってことで。いくよー!」

「私もいきます!」


 針の山をたったか走って、江戸の町に侵入だ。暴れまくるぞ。



 道を切り開くのはこの私だよ!


 うじゃうじゃいる骸骨くんの群れを目の前にしたら、まずは投げ斧を思いっきりぶん投げた。

 私はちょっとだけコントロールが悪いけど、モンスターがうじゃうじゃいるからね。テキトーに投げても余裕で当たる。

 自動で手元に戻る投げ斧は放っておいて、お次をくらいな!


「おりゃーっ、必殺『ギラギラハンマー』!」


 思いっきりジャンプして、群れの中に突っ込んだ。そうしてぐるぐる回転しながら、超強いスキル攻撃だ。

 めっちゃギラギラ光る魔法のハンマーが、骸骨くんたちを豪快に破壊しまくる。

 いい感じのタイミングで戻った投げ斧はまたぶん投げるよ。ほいっと。


「たまにはこいつでもやっちまおうね! くらえーい、魔法の矢だよ!」


 あんまり使わないけど、この剛弓破魔矢の指輪はすごいんだよね。ホントはね。

 私はちょっとだけコントロールが悪いから全然使わんけど、こいつがあれば魔法の矢を放ちまくれる!

 どこに撃っても当たるんだから、使うしかない!


 魔法の矢をドバドバ放ちまくって、もうわけわからんくらいの骸骨くんを光に変えてやった。

 マドカや沖ちゃんたちも、私とは離れた場所でぶっ倒しまくってるみたいだし、今日の稼ぎはなかなかやばいかも。

 いやー、すぐ飽きちゃうと思うけど、こういうのも楽しいわ。

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