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ぼっち・ダンジョン  作者: 内藤ゲオルグ


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激ムズダンジョン今後の展望!

 思ったよりも全然早くダンジョンから戻って、クランハウスのロビーで今後の相談だ。


 負けた! 練馬ダンジョン、すげーっす!

 なめてましたわ。ちょっと難易度高すぎましたわ。


 悪魔城の中は聖域化のすごい強化版みたいになってるし、モンスターの数もちょっと多かったね。しかもあの悪魔くん、結構強いし。


 そりゃ言われるはずだわ。

 めっちゃレベル上げろとか、人数を増やせとか、そりゃ言われるわ!

 超強くて将来有望な私たちでも、さすがにあれはムリっぽいわ。


「ぐおー、せっかく私たち専用のダンジョンなのに! あんなんじゃ、気軽にダンジョンアタックできねーじゃん」

「まさかあそこまでとは思いませんでしたね。思うに葵が攻略した刑務所のダンジョンと似たようなものと思います。難易度ウルトラハード以上、ということなのでは?」

「だろうな。あの悪魔は蒼龍の資料にあったとおりだった。葵の影響を受けてねえってことは、最初から高難易度のダンジョンってことだろ」


 そっか。ダンジョンって不思議なもんで、そういうのもあるんだよね。

 ウルトラハード以上って、具体的にはどんな難易度なんだろうね。ムショのはたしか、深淵アビスダンジョンとか言われてたけど。


「そないなダンジョン、ほかにもぎょうさんあるん?」

「スキルの進化が絡むとなれば、利用価値は計り知れない。ほかにもあるなら、少なくとも大手クランの間では利用されているはずだ。あの紫雲館ですら知らないのなら、相当な珍しさと言えるな。しかしこんなダンジョンを蒼龍はよくも独占していたものだ」


 マジでそうだよね。あのおっさん、やべーわ。


「価値があるからこその独占ですかねえ」

「とにかくあそこの攻略を進めるには、いろんな意味でもっと経験が必要よ。まずは前庭にいるモンスターが復活するタイミングで、何度も攻略法を検証してって感じかしら」


 めんどくさいね。おっさんが死ぬほど苦戦したとかいう、ボスっぽいやつと早く戦いたいのにさ。当分はムリっぽいね。

 てゆーか、やっぱ蒼龍のおっさんてすごかったんだね。あのお城の中をちょろっとだけでも進めるって、それだけでもめっちゃすごいわ。


「悪魔のモンスターはたしかに強かったが、単体での攻略には余裕があった。何度か戦えば、もっと楽になるだろう。だがあの数、そして弱体化の強さは想定外だった」

「その弱体化だ。アタシらは『堕天権天使の加護』で耐性があるはずだよな? その状態であれかよ」

「蒼龍さんはどうやって攻略されたんですかねえ」

「アオイ、何か聞いてる?」


 なんか聞いた気がするね。


「えっと、蒼龍のおっさんも弱体化対策したとか言ってたね。こまけーことは聞いてないけど、そういう装備とかアイテムがあるのかな?」

「だったとして、そこらで買えるもんじゃねえ。少なくともアタシは見たことねえな」

「私たちに加護があるように、弱体化に対抗できる何かしらのスキルを持っていたんじゃないですか? それも複数なら攻略が進みそうです」


 好きなスキルを自由に覚えられるわけじゃないし、それはそれでムズくね? 私たちも誰かゲットできればいいけど。


「うちらのレベルがまだ低いのとちゃう?」

「それもあるわね。蒼龍たちは上級クラスを得てから挑戦していたのよね。レベル50以上の蒼龍たちと比べたら、あたしたちはまだまだよ」

「上級クラスの有無は大きい。しかも練馬ダンジョンは、葵の『ウルトラハードモード』の影響を受けていないことから、おそらくそれ以上の難易度だ。我々のほうが攻略難度が高いという状況にはない。同条件で多少なりとも攻略を進めることができたのは、弱体化対策は当然として、大きいのはやはり上級クラスか」


 やっぱ上級クラスってすごいんだね。私も早く超絶すっごい上級クラスになりたいよ。


「ういー、先が長いわ」

「そうですよねえ」

「焦っても仕方ねえ、無理なもんは無理だ。練馬ダンジョンを攻略するには、上級クラスともっと仲間がいるってことがわかっただけでもよかったんじゃねえか?」


 まあね。どんなもんかずっと気になってたし、それがわかっただけでも大いなる進歩だわ。


「うちのクランハウス内だから、前庭のモンスターとはいつでも戦えるのはいいわね。そうしれていれば何か別の攻略法が思いつくかもしれないし」


 ちょこちょこ戦うのはいいかも。私のパワーが弱まっても、その状態でも余裕で悪魔くんをぶっ倒せるくらいになれれば、それはそれでいいし。

 すごい戦士の私は、いまのままだとちょっとムリだなってわかるからね。やっぱもうちょいレベルアップが必要だ。


「三鷹ダンジョンも借りられるんとちゃう?」

「あ、そうだよ。メタル系モンスター出まくりダンジョンのさ、第三十一階層以降だってあるじゃん。セーラさんたちの調査が終わったら、また貸してもらおうよ」

「それがいいわね。当面はどうする? クランランキングを上げることを考えれば、どこかのダンジョンで下層を目指すのもいいと思うけど」

「ダンジョン下層! それでいこうよ。基本に返って、また神楽坂ダンジョンにチャレンジする? やっぱあそこの骸骨くんは稼ぎ易いし」

「私もいいと思います。骸骨のモンスターは基本的に強い個体が多くて、戦闘技術が磨きやすいのですよね」


 それもあるわ。私もあそこで鍛えまくったし。深い階層なら、たぶんもっと強い骸骨くんだっているよね。


「いいんじゃねえか? 当面は神楽坂ダンジョンで進めるだけ進んでよ、稼げる階層でも見つけようぜ。クランランキングのリセットも近いし、上位を狙うには時期もいい」

「ではレベル上げを兼ねた資金稼ぎで、クランランキングの上昇を狙うとしよう。ひとつだけ確認だが、そろそろ交流会の時期だ。ランキングを狙うなら、あまり交流会に割いている時間はないと思うが。葵、どうする?」


 おー、そういやそんなのあったね。

 交流会って、大手クランがやる新人向けの交流とか研修会みたいなやつだ。去年はめっちゃ楽しんだ気がする。


「んおー、そうだね。遊びに行ってみたいクランとかまだありそうだけどさ、まずはクランランキングで上位を目指そうよ。もしダメでも、ちゃんとチャレンジはしてみたいわ」


 1回くらいはね。どこまで行けるか気になるし。


「あたしも賛成ね。実際、ランキング特典は魅力よ」

「だよね。いっちょ、私たち花園の力を見せつけてあげようよ!」


 これでそんなに上に行けなかったら、花園のダンジョンアタックパーティーを増やしちゃうのもいいよね。せっかくサブクランを作ったんだから、そこで良さげな人たちを仲間に加えるんだよ。

 やべー、いい感じだ。私たちの花園がもっと強くなるわ。めっちゃ将来有望なクランだよね。


「決まりだな。この後はどうする? 練馬ダンジョンの前庭の悪魔、あれがどのくらいのスパンで復活するか、そいつの確認でもするか?」

「それは早めに検証しておきたいな」

「私はあの前庭を隅々まで探索してみたいですね」


 あ、それもいいね。


「うちは呪符と護符、作りたい。せっかくのダンジョンやし」

「悪魔のモンスターに対しては、ツバキが作る聖なる護符が切り札になり得るわ。いいんじゃない?」

「弱体化のデバフ環境下でのトレーニングというのも、なかなかよさそうですね」


 沖ちゃんはホントにトレーニング好きだね。


「そうだよね。なんかさっきはムリっぽいとか思ったけどさ、まだやれることはたぶんあるわ。あのお城の中にはめっちゃモンスターいたけど、外に出てこないか試せないかな? ちょっとずつ外に誘い出して戦えるなら、それはそれでいいよね?」

「あの数を順番にというのは無茶だけど、試す価値はありそうね。検証するにしても、1体倒して復活待ちは長いもの」

「良い案だと思う。今日はそれぞれが思いついたことを試してみるか」


 やっぱ自分のお家にダンジョンがあるのって、すっごいよくね?

 気軽にダンジョンアタックできちゃうし、マジですごいわ。


 それに私たちの専用ダンジョンなんだから、余計な奴らがいないのもいい。

 いちいち『ソロダンジョン』を発動しなくていいから、マドカのスキルリンクの枠がひとつ空くし、武器とか手に入っても私専用にならないし。

 あとあれだ、セーラさんたちを招待して一緒に攻略しちゃうのだっていいかも。


 やっぱりまずは私たちだけでそこそこ攻略はしたいけど、蒼龍のおっさんに一緒に入ってもらうのだって面白そうだね。

 うおー、あれこれ考えて、なんでもやってみるかな!

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― 新着の感想 ―
外に出てきたら普通に人滅びそう……といっても、デバフが強いせいもあるからそこまででもないのかも。 あと鷹宮の話も同時並行でそのうち書かれる……でいいのかな? おあすけは辛いぜ
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