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ぼっち・ダンジョン  作者: 内藤ゲオルグ


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階層更新でパワーアップ!

「うおーっ、レベル上がってるわ」


 銀の恐竜くんを何体か倒したところで身分証をチェックしたら、いつのまにかだ。

 やっぱメタル系モンスターってすごいね。


「これで葵もレベル25になりましたね」

「レベルアップは久しぶりよね。なにかスキル覚えた?」

「だな。レベル25といやあ、スキルを取得しやすいって話だ」

「スキル進化も見込めるはずや」


 そうだよ。レベル5とかのキリがいいタイミングは、割とスキルを覚えやすいみたいだ。私はあんまり関係なくゲットしてる気がするけど。意味わからんタイミングで『キラキラハンマー』もパワーアップしちゃったし。


「ちょっと待ってね。どれどれ」


 できれば超強くて、カッコいい感じのスキルがほしいね。

 あれだ、オーラが出せるとか、そういう派手なやつがいい。どうかな?



■星魂の記憶

名前:永倉葵スカーレット

レベル:25(レベル上昇に必要な経験値:1,940,977)

クラス:はぐれ山賊

サブクラス:しゃにむに悪鬼

生命力:193(+2,000)

精神力:193(+4,375)

攻撃力:193(+4,250)

防御力:193(+2,375)

魔法力:193(+2,750)

抵抗力:193(+2,500)

運命力:737

スキル:ウルトラハードモード(試練を与える。ダンジョン難易度の上昇、難易度に応じた報酬獲得率アップ、成長率が難易度相応に変化)

:ソロダンジョン(専用のダンジョンに入ることができる)

:武魂共鳴(装備品が使用者と結びつき、レベルに応じて成長する)

:毒攻撃(攻撃時に毒ダメージを与える)

:星の糸紡ぎ(星魂紋の詳細が可視化される)

:状態異常耐性(状態異常への耐性を得る)

:カチカチアーマー(カチカチしたシールドを召喚する)

:ギラギラハンマー(ギラギラするハンマーが追加攻撃する)

:生命力吸収(攻撃時のダメージに応じて、対象から少しだけ生命力を吸収する)

:念動力(念じることより物体に干渉する)

:健康体(病気知らず)

:メラメラハンマー(メラメラするハンマーが追加攻撃する)

:ヒエヒエハンマー(叩きつけた場所を冷却する)

:だいだら・初(ダンジョンに道を拓く)

:ぬるぬるアーマー(ぬるぬるしたシールドを召喚する)

クラススキル:拘束具破壊(拘束具を簡単に破壊できる)

:威嚇(威嚇対象に恐怖感を与える)

:荒野の生存者(過酷な環境への耐性を得る)

:黒縄(焼けた縄を召喚する)

加護:弁財天の加護(魅力・芸術能力・財運アップ。五頭龍をソロ討伐し弁財天に認められた証)

:厄病神の加護(災厄を返し悪因悪果を与える。疱瘡悪神をソロ討伐し厄病神に認められた証)

:瀬織津姫の加護(精神力増強、攻撃力増強、スキル威力増強。戦闘技術を磨き瀬織津姫に認められた証)

:座頭法師の加護(演奏能力・呪いへの耐性アップ。暗闇での視界が利くようになる。座頭法師に認められた証)



 なんかステータスの伸びがすごいよくなった気がする。

 前の時はオール171だったはずだから、かなり伸びてね? 最初のころは1ずつしか増えなかったのに、やっぱ大器晩成? そんな感じに違いないわ。


 がははっ、やっぱ私は将来有望なんだよね!


 あとスキルは……え、なんだよこれ。

 新スキルは『ぬるぬるアーマー』って、マジかよ。全然カッコよくないわ。

 なんだよ、もう。せっかくの新スキルなのに、テンション上がらん。


「どうしたんですか、葵ちゃん」

「それがさあ、変なスキル覚えちゃったよ」

「本当に? どんなスキルなの?」


 みんなにも見せてあげた。


「なるほど、ぬるぬる……」

「ははっ、こいつはなんていうか、葵らしいっちゃ葵らしいスキルじゃねえか?」


 いやいや。私のスキルって、だいたいカッコいい感じだし。


「たしかに名称は妙だが、性能面では期待できるかもしれん。まずは使ってみたらどうだ」

「まあそうだね。いくよ『ぬるぬるアーマー』発動!」


 頼れる防御スキルの『カチカチアーマー』は、半透明のカクカクしたシールドが出せた。めっちゃ硬くて、どんな攻撃だって防いでくれる超すごいスキルだった。


 こいつはどうなんだろうね? なんて思っていたら、半透明のなめらかに曲がったシールドが出た。

 ちょっと形が違うけど、透明感と私をすっぽり包んでくれそうなサイズ感は『カチカチアーマー』と同じだね。


「見た感じは透き通ったまくみたいだな。ぬるぬるしてるようには見えねえが……どれ、触ってみるか」


 まゆまゆが手のひらを近づける。


「おっと、なんだこりゃ? すげえ」

「マユ、どうなの?」

「文字どおり、とんでもなくぬるぬるしてやがる。まともに触れねえ」


 そんなに?


「うちも触る」

「あたしも」


 みんなで半透明の膜に手でさわって面白がっているね。

 どれどれ私も……おお、なんだこれ。


「すっげー、ぬるぬるするわ。でもあれだ、手がぬるぬるにはならないんだね」

「これは面白いな。耐久力は不明だが、受け流すという意味では相当使えるのではないか?」

「取得したレベルから考えて、順当に硬いほうのシールド以上ではないですか?」

「そうだとしたら、かなりの防御性能になりそうね」


 微妙に使いどころが難しそうな気がするけど、まあ私なら使いこなせるようになるよね。たぶん。


「よっしゃ。そろそろ続きをやろうよ。みんなもレベルが上がったら教えてね」


 みんなの新スキルも気になるわ。

 うん、やっぱレベルアップはいいね。変な名前のスキルだったけど、楽しい気持ちになるよ。



 気分を入れ替えて、パワーアップした銀の恐竜くんを何回か倒した。

 メタル系モンスター出まくりダンジョンの第二十六階層は、モンスターの数がそんなに多くない。

 しかもばらけているから、お試ししながら戦っても結構余裕がある。


 私たちにとっては到達した階層の更新なのに、いまのところちょっと拍子抜けだ。


「ねえねえ、銀の恐竜くんはもういいよね? 早く金のやつと戦ってみようよ」


 ずっと気になってたけど、こいつがこの階層の本命だよね。

 お初の金だしね、めっちゃ強そうな気がする。


「そうね。恐竜型にはもう新しい発見はなさそうだし、いまのあたしたちでも十分にやれるわ」

「ではまた梨々花を先頭に、次は金の騎士型とやってみるか。皆、次は新しいメタル系モンスターだ。十分に気をつけてくれ」


 うおー、すごいわくわく感がこみ上げてくるわ。

 ついにメタル系モンスターの金色だよ。前にセーラさんたちと行った、第三十階層の天使タイプはちょっとレベル高すぎな感じはあったけどね。騎士タイプは同じ色でも、ちょろっと見た感じあそこまで強そうな気はしない。ちょうどいい感じかも。


 ジャングルの中だろうが、超でっかい銀の恐竜と金ピカの騎士は目立つ。

 余裕で見つけられるし、近づいてくればすぐにわかる。あんまり警戒しなくていいから、そういう意味でもこの階層は結構楽ちんだ。


 ハンターらしく一応、罠っぽいものがないか警戒しながら移動して、金の騎士までちょっとの場所までやってきた。


「行ってきますね」


 さっそくリカちゃんが、いつものように前に出て防御スキルを発動した。

 すると金の騎士がこっちを攻撃する前に、結界みたいなものを広げたね。ギュインと結構な広さで、私たち全員を完全に包み込んでしまった。なんだこれ?


 びっくりしたけど、苦しい感じはしない。

 急なことにみんなで警戒を高めたけど、とりあえずは大丈夫そうだね。


「……これは妨害結界の類ですね、珍しい」

「呪いではあらへん」

「状態異常系でもなさそうだな。だがこの体の違和感、こいつはステータス制限系か?」

「天剣が以前に使った聖域化と似たようなものだろう。葵、どう思う?」

「おー、たしかに。そんな感じするかも」


 こんなことするモンスターもいるんだね。

 やっぱダンジョンとかモンスターって面白いわ。


 金の騎士はさすがに弱っちくないだろうし、気合が高まるね!

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スキルラインナップが悪魔の実じみてきた。
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