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ぼっち・ダンジョン  作者: 内藤ゲオルグ


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地味に新しい領域へ!

 パーティーでいい感じに戦えていた、前の私たちと同じ状態にまで戻す。

 大丈夫だとは思うけど、何か月も間が空いてしまったからね。いったんムショに入ると、こんなことになっちまうんだよ!


 初心に戻ってがんばるかな。最高到達階層の更新前に、まずはそれだよね。

 さてと。モンスターや状況にもよるけど、まずはダンジョンをどんどこ進む時のフォーメーションを確認だ。


 真ん中でツバキが『たしなみの大結界』を広げて、私たちが戦いやすい環境にする。

 その近くでまゆまゆが、モンスターに弱体化のスキルを飛ばしまくる。

 私と沖ちゃんが前で戦って、手が足りないところにマドカが入る。

 銀ちゃんが後ろから全体の様子を見つつ、指示を出したり遠くのモンスターに銃を撃ったりする。

 最後にリカちゃんが後ろを警戒して、大盾を持って銀ちゃんやツバキたちをいざって時に守る。


 よっしゃよっしゃ、移動中のフォーメーションは強敵を想定してないし、そんなに難しくはないね。



 次に超強いモンスターを想定して、防御特化のリカちゃんが前に出るフォーメーションに変更だ。

 リカちゃんの役割が変わる以外はほぼ同じだけど、前にいてくれるすごい防御を使った戦い方は、雑魚が相手の時とは全然違う。

 これはこれで、強敵と戦ってる感があって楽しいわ。パーティーじゃないと味わえない感覚はやっぱいいもんだよ。



 それでもって、あとは2人か3人に別れての戦いだ。

 少ない人数の組み合わせで、広い階層のあちこちにばらけて戦う。


 ちょっと時間が経ったら、組み合わせをいろいろ変えてどんな形でも戦えるように。これだと場合によって役割が変わるけど、それもまたそれぞれの対応力が上がるからとってもいい感じ。

 真ん中より後ろのメンバーが前に出てモンスターを攻撃したり、ちゃんとみんなで周りを警戒するようになったり、結構あれこれ変わる。


 久々にやったけど、やっぱ私たちったら超強いわ。めっちゃいい感じだね。


 そんな私たちがレベルの足りているはずの階層で苦戦するなら、その時こそ新しい人を加えるとか、合同でダンジョンアタックしてくれる人たちを探す時になる。


 ウルトラハードなメタル系ダンジョンで、いまは第二十五階層。私たちのレベルは24で、戦うにはちょうどいい感じ。

 いまのところは何も問題ないし、大丈夫っぽいかな。



「――ふいー、だいぶいい感じだよね?」


 かなりじっくり戦って、もう完全に戻せた気がするわ。

 いったんみんな集合したところで、どうするか話すことにした。


「そうね。思ったより時間を使ったけど、久しぶりのパーティーでの行動としてはかなりよかったと思うわ」

「楽しかったです」


 ホントにね!


「アタシもよかったと思うが、今日のところはこれで終わっとこうぜ。腹減った」

「まだ時間に余裕はあるが、そうするか。次の階層に進めないことはないが、今日は復帰初日だ。焦らないという意味でも、このくらいにしておこう」


 銀ちゃんがみんなの様子を見ながら、そんな風に言ってくれる。

 ちょっと次の階層がどうなってんのか気にはなるけど、中途半端に見に行くよりスパッと終わったほうがいい。まあちょっと疲れたし。


「そうだね。今日の労働はサクッと終わっとこうか。いやー、私もお腹減ったわ」


 晩メシはなにがいいかな。

 ダンジョンアタックしたあとのメシは美味いからね。みんなで食うメシは楽しいし、こういう日常が最高なんだよ。

 日常を取り戻した感が強まるね。



 そして次の日。

 メタル系モンスター出まくりダンジョンを使える権利をとことん利用しまくるつもりの私たちは、またやってきた。明日も明後日もやってくるつもりだけど。


「昨日も話したけど、いよいよ第二十六階層よ」

「お初の階層だね。次の階層に行くって、結構なわくわく感あるわ」


 これも久々の感じだ。私たちはいろんなダンジョンを攻略しまくってるけど、どこも第二十五階層までしか進んでない。


「そうだな。紫雲館からは第三十階層までのデータはもらっているが、葵の『ウルトラハードモード』ではモンスターについての情報は一切参考にならん。出現モンスターはおそらく恐竜型と思われるが、行動の変化は想定できる。まずは階段付近で慎重に戦ってみるぞ」


 第二十五階層とは、まったくもって別モンだと思ってやらないとだ。

 みんなでちゃんと確認して、さそっく転送陣に入るよ。


 楽勝の第二十五階層はさらっと移動して、いよいよ次の階層に進む。

 事前の情報がちょっとあるとはいえ、このわくわく感がたまらんのよね。ハンターだけが味わえる特権だよ。


 大階段をゆっくりめに歩いて進み、そうして目に入ったのはまたジャングル。前とあんま変わらんし、これは情報どおりだけど、肝心なのはモンスターがどう変わったかだ。


「あ、金色のモンスターいるじゃん!」


 やった。ついにメタル系モンスターの中でも、ちょっと格が違う色のやつだ。


「……あれは騎士タイプのモンスターではないですか? 目立つ恐竜タイプは変わらず銀ですね」


 ホントだわ。ジャングルに変わる前の階層にいっぱいいた、騎士っぽいモンスターがまた出たね。

 金ピカに変わって、どのくらい強くなったかな? あれは防御力が強い系だったし、それが進化した感じかな。まあやってみればわかるね。


「数はそんなにいないわね」

「ちょうどいい具合にばらけてやがるしな。とりあえず、どう変わったのか全員で戦ってみようぜ」

「では金の騎士の前に、2時の方向にいる恐竜型をターゲットにしよう。まずは可能な限り、モンスターの情報を引き出す」

「最初はわたしが受け持ちますね」

「梨々花、頼む。葵と瑠璃は、やれそうでもすぐには倒すな」


 わかってるって。目標が決まれば、もたもたしない。

 リカちゃんを先頭のフォーメーションに変えて、戦いの始まりだ!



 銀色のでかい恐竜に近づくと、見た目的にはたぶん変わりない。

 単純にちょっとパワーアップした系かな? それだったら楽なんだけどね。


「気づかれましたねえ。もう少し前に出て構えます」

「頼んだぞ、梨々花。最初はつばきの結界なしでいく」


 いつものスキル『不動防御』で、どんなに強い攻撃でもリカちゃんの後ろにいれば絶対安全!

 さらにサブクラスをゲットした時に覚えた『不壊の盾』と『拡張魔力装甲』で、防御力も防御範囲もパワーアップした。

 でっかい恐竜の攻撃をまともに受けても大丈夫な安心感があるね。


 ドスドス音と振動を響かせながら、恐竜が突っ込んでくる。私たちはもうなれちゃったけど、あんなもん普通に考えたらめっちゃ怖いわ。


 そんな恐竜が体当たりするつもりかなと思ったら、走りながら短い腕を振って殴ろうとした。

 お、これまでにない攻撃だね。巨体からの踏みつけとか、かみついてくるパターンが多かったのに。そんなことを思っていたら、短い腕の先の爪がギュイーンと伸びて盾にぶち当たった。リカちゃんはびくともしないけど。


「これ、かなり重くて鋭いですねえ」


 ホントに。迫力あるし、威力もすごそう。

 だけどあんなにわかりやすい動き出しだったら、初めて見た場合でも普通に避けるわ。威力も速さもあるけど、あれだったら怖くないかな。

 恐竜くんが暴れて、それをリカちゃんが受け止める様子をみんなで観察した。


「……銀の恐竜型は、たったひとつ階層を進んだだけとは思えんほど、動きがよくなっているな」

「でも新しい能力はあの長い爪だけみたいね」

「攻撃はそんなもんだな。じゃあ、そろそろ耐久力がどんなもんか試してみるか?」

「そうだな。まゆの状態異常を全種類、次につばきの梓弓だ。そして私、まどか、瑠璃、葵の順に攻撃だ。防御能力を探りつつ、最後につばきの呪符や護符も試してみよう」


 よっしゃ。雑魚モンスターが1体だけだと、私たちはだいぶ余裕があるね。

 こいつを倒しまくってちょっとなれたら、その次はいよいよ金のモンスターだ。そっちのほうが断然、気になる。


 そういや私ったら、そろそろレベル上がってないかね。

 連携確認とかでモンスター結構倒したからね。そろそろ上がってるかも?


 レベル25って、ちょっとキリもいいし気分もいいわ。

 モンスター倒したら、バシッとチェックしてみるかな。

 また超すっごいスキル覚えてたりして?

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