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ぼっち・ダンジョン  作者: 内藤ゲオルグ


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またまた稼げるダンジョンへ!

 紫雲館でめっちゃマジメな話を聞きまくって疲れてしまった。


 でもあれだ。セーラさんたちは超忙しいのに、私たちのために時間を作ってくれたんだよね。

 ありがたいよ。いくら疲れたって、途中で抜けたり居眠りしたりなんてできやしない。


 がんばって、なんとか終わった!


 そんな帰りの車の中で、マドカと銀ちゃんはまだマジメな話を続けていた。

 さらにだよ。クランハウスに帰ってからは、ほかのみんなも一緒にまたマジメな話が始まってしまった……。


 私はもう限界だったし、ツバキは最初から寝ていた。そりゃあね、人には向き不向きがあるからね。仕方ないよね。


 そうだよね。だから私は基本的に、みんなにお任せでいい。なんか聞かれた時にだけ、がんばって考えてみればいい!

 まったくもって間違いないわ。そういうことだよ。


「ういー、アイス食うかな」



 そうして、とんでもなく疲れて眠った次の日。

 朝からいつものルーティーンをこなして、お風呂に入る。朝風呂だ!


「よっしゃ、今日からいよいよ日常に戻るんだよ」


 ダンジョンハンターらしい生活を取り戻す。それが今日から始まるのです。待ってました。

 思えば逮捕されたあの日から、なんやかんやとあって裁判、そしてムショに放り込まれてしまった。出所してからも、ちょっとしたあいさつとかなんやかんやで、結局4か月くらいは過ぎてしまった。マジかよ。


「失われた時間をー、とりもどーす!!」

「葵姉はん、声が大きい」

「久しぶりに本格的なダンジョンアタックだ。アタシも気合入るな」


 今日の朝風呂はツバキとまゆまゆが一緒だ。ほかのみんなもちゃんとお風呂に入れよな、まったくもう。

 それにしても、やっぱ広いお風呂はいいわ。


「ふいー、そういや私が捕まってた間、みんなはいろんなダンジョンに行ってたんだよね?」

「事件の調査があったら、そんなには行けてねえ。なあ、つばき」

「いくつか行ったけど、そないにええ発見はなかった。葵姉はん、出てくるの早かったし」


 なんだ、そんな感じか。


「今日からはメタル系モンスター出まくりダンジョン使えるからさ、めっちゃ経験値稼ぎまくれるよ。早くレベル30にはなりたいねー」


 セーラさんたちはとんでもなく忙しくて、メタル系ダンジョンとか使ってる時間がないらしい。

 だから当分の間、花園の好きにしていいよって言ってくれた。メタル系は経験値いっぱいもらえるし、お金も普通に稼げるし、マジでありがたいわ。


「だな。焦っても仕方ねえが、レベル30もひとつの到達点だ。ダンジョン下層に挑む目安だからな。そこまでいったとなりゃあ、ハンターとして少しは格が上がるぜ」

「おおー、格が上がるんか。そいつは気分がいいね」


 あんまりレベルばっかり気にしても仕方ないけど、上級クラスになるレベル50はでっかい目標だからね。ちょっとでも近づくのは嬉しいわ。

 3人でお湯につかりながら話していたら、扉が開いてマドカが顔を出した。


「ちょっと、いつまで入ってるの」

「え、もう準備できた?」

「みんなロビーに集まってるわよ」


 マジかよ。だいぶゆっくりしちまったね。


「すぐ上がるわー」



 ちゃちゃっと着替えて、ちゃちゃっとお出かけの準備!

 みんな集まったら、さっそくメタル系モンスター出まくりの三鷹ダンジョンに移動した。

 久しぶりに会った管理人さんにあいさつもして、ダンジョンに突入だ。


「うおー、ちょっとなつかしいわ」

「まずはこの第二十五階層で肩慣らしといきますか」


 やっぱこれだよ。ムショのダンジョンは超つまんなかったし、仲間と一緒なのは楽しいわ。

 久々のダンジョンの久々のモンスターだけど、前の時に倒しまくったから余裕のはず。


「でっかい恐竜みたいなモンスター!」


 超でかいモンスターってだけで、ちょっとしたわくわく感がある。全身が銀色の不思議な感じのモンスターだけど、メタル系ってこんなもんだったわ。

 ジャングルみたいな環境も楽しいね。


「ほいじゃあ、ちょっと暴れてくるけどいい?」

「私も行きます!」

「うちもやる」

「肩慣らしはあたしたちにも必要ね」

「前の時には散々、稼ぎまくった階層だ。多少の油断があっても、どうってことはねえだろ」

「三鷹ダンジョンは久しぶりですしねえ、各々で調整しましょうか」

「そうするか。では1時間程度、各自で準備運動にしよう。その後に連携確認、そして次の階層を目指すぞ」


 今日の目標はちょっと先の階層まで進んでみて、できればいい稼ぎスポットがないか探したい。

 この第二十五階層は銀色の恐竜しかいないけど、数が少なくてお得感が足りないわ。



 メタル系モンスターのとんでもなく硬い防御力は大変だけど、ツバキの呪いの護符があれば余裕で倒せてしまう。

 今回も護符があれば余裕かなと思ったら、みんなちょっと装備が違うんだけど。


「え、みんないつもの武器と違くね?」


 いつもの武器も持ってはいるけど、それとは違うやつも持ってるね。私がムショにいる間に新しい武器に変えたとか?


「ツバキの『護符刻印』を使わないのはもったいないと思って、みんなで専用の武器を用意したのよ」

「また三鷹ダンジョンにお世話になる時は必ずあると思っていましたから」

「以前の探索時に、葵以外はツバキの呪いの護符に頼りきりだったからな。対策は必要だった」

「これでアタシらも、まともにメタル系とやりあえるってわけだ」


 マジかよ。呪いの護符が刻み込まれた武器とか、めっちゃカッコよくね?

 私もほしいけど、そのための新しい武器かー。私たちの場合は『武魂共鳴』での成長もあるし、あんまり余計なもんを装備するのは……まあちょっと考えとくかな。


 とにかく、私は自分のパワーだけでも全然いける。

 レベルを上げればもっと楽になるだろうし、そうじゃなくても私のスキル『武魂共鳴』のお陰で武具が強くなる。モンスターを倒せば倒すほど、強くなるんだよね。


 そんでもって、銀色のモンスターは普通のやつの何十倍もすごい経験値がもらえるから、レベルが上がりにくい私たちにとってもめっちゃおいしい。

 やっぱメタル系出まくりダンジョン、すっごいわ。


 なつかしい感じを思い出しながら、モンスターを光に変えまくった。

 ちょろっと満足したところで、みんなに集まってもらう。


「次の階層行こうよ! 第二十六階層!」

「まだ1時間も経ってないわよ?」

「連携確認もまだだ。この階層では余裕だが、きちんとやっておいたほうがいい」


 全然大丈夫だと思うけどね。


「久々で楽しいのはわかるけどよ。葵、このダンジョンは当分の間は自由にできるって話なんだろ? いつもどおりのペースでやろうぜ。焦って誰か怪我でもしたらつまんねえ」


 たしかに、それはテンション下がるね。

 早くレベルアップしたい気持ちはあるけど、ちゃんと地に足つけてやらないといけないわ。


「それに蒼龍の話では、第二十五階層以降は経験値が跳ね上がると言っていたはずよ。この階層でも効率は悪くないんじゃない?」

「うーん? そんなこと言ってたっけ?」


 全然、レベルが上がらないからね。効率とか言われても実感があんまりない。


「わたしも覚えてますよ。深く行けば行くほど、効率が跳ね上がるらしいです。それを考えても、あんまり焦る必要はないと思います」

「いつものように腰を据えてやるわよ」


 おー、いつものようにか。


「そうだね。私たちのいつもを取り戻さないとだ」


 あやうくどんどん突っ込むところだったわ。

 メタル系モンスターって、普通に考えたらめっちゃ強いんだよね。


 新しい階層に進んだら、見た目が同じでも全然違う力を持ってたりするし、慎重にやらないとマジでやばい。

 私たちっていろんなダンジョンを攻略しまくったけど、どれも第二十五階層までしか進んでない。第二十六階層以降は、実はお初なんだよね。


 そうだよ。記念すべき、最高到達階層の更新だ!

 うん、気合が高まるわ。

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