表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/4

第3話 おネエ魔王VS令嬢

「魔王の目の前へ直行便!」の指パッチンとともに、ソフィアが飛ばされた場所……


そこは魔王城の玉座の間……ではなく、まさかの【魔王の着替え部屋】だった。


「……あら?」

 目の前にいたのは、威圧感あふれる漆黒の魔王……ではなく、まさかの【フリル付き勝負下着】で固まっているおネエ魔王だった。

瞬間移動のタイミングが最悪すぎたのである。


「いやんっ!?ちょっとアンタ誰よ急に!! 見ないでぇぇぇッ!!」

両手で下着を隠しながら、乙女のような悲鳴を上げた、まさかの男魔王おネエである。


「いや、あの、事故なんです!私はただ頭のボタンを……」


「うるさいわねぇ!乙女の着替えを覗くなんて万死に値するわよ! ちょっと待ちなさい、今すぐ着替えるから!!」

 魔王は超スピードで暗黒の鎧を身に纏うと、顔を真っ赤にして叫んだ。


「恥ずかしさで死にそうだから、アンタを灰にして記憶ごと消し去ってやるわ―――ッ!!」

 魔王の手から放たれる、城ごと吹き飛ばすレベルの超巨大な暗黒魔導波!


「きゃああああっ!?」

パニックになったソフィアは、逃げる間もなく自分の頭の『お肌すべすべボタン』を無意識にポチッと押してしまう!


ズガガガガガガガッ!!!

爆音とともに直撃した暗黒魔導波。


しかし……「ツルリンッ!!!!」

なんと、ソフィアの極限までツルツル・すべすべになった肌に触れた瞬間、魔王の攻撃が全て「ツルッ」と滑り、すり抜けていった!


「えっ……!? 攻撃が……滑ったの……!?」

呆然とする魔王。


ソフィア自身も自分のツルツルな頬を触りながら首をかしげる。

「えっ……私、全然痛くない……?」


「く、屈辱だわ……! おネエのプライドにかけて、アンタだけは絶対に許さないんだから!見なさい、アタシの真の姿を!!」

狂乱した魔王が、禍々しいオーラを纏いながら叫ぶ。


「真の姿っ! 『第二段階・変身』―――――」

魔王が大きく両腕を広げ、変身の演出で一瞬無防備になった……

その隙を、脳筋令嬢は見逃さない。

「ハッ!!」


「えっ? ちょっと待っ……」

変身が終わる前に、ソフィアは聖剣を構えて全力ダッシュ!


ドレスの裾を翻し、無防備な魔王のへ容赦ない一撃を叩き込む!

ドカァァァン!!


「変身中に攻撃するなんて……反則よぉぉぉ―――っ!?」

おネエ魔王は哀れな悲鳴を上げながら、そのまま倒れたのだった。


「ふぅ……あぶなかったわ」

ソフィアは聖剣をしまって魔王に近づくと、頭頂部の真っ赤なスイッチを見下ろした。

ソフィアの指先が、ボタンを押し込む。


『カチッ』


ゴゴゴゴゴ……!

世界に「音」と「空気の揺らぎ」が戻ってきた!

静寂が破れ、止まっていた時間が再び動き始める。


「やりましたわ! これで世界は元通りね!」

満足気にソフィアは、神様スペシャル直行便の残留神力を勝手に使い、王宮へと舞い戻ったのだった。


「あれ?そういえば私……婚約破棄されてなかった!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ