Vol.096【あの時、初恋の裏で】
SoRa 2017年4月4日 AM7:08
ケンジ……マサカ……ドウシテ……
ワタシハ コノママ キエヨウト オモッテタ
ドウシテ……
ドウシテ……
ドウシテ……
KenJi 2017年4月4日 AM7:09
来夢の事は事故だったんだ!!
……でも、
そんなもん言い訳にしかならねぇ。
自首はするつもりだ。
でもその前に、ひと目だけでも空に会いたい。
空央になってからの“空”に。
会う資格なんて無いのは分かってる。
それでも……会いたいんだ。
SoRa 2017年4月4日 AM7:10
ケンジ……ヤッパリ オネェチャンノコトズット スキダッタンダネ……
KenJi 2017年4月4日 AM7:11
……そうだ。沙羅にも全部話した。
でも……俺の知ってる空は、少なくとも昔の空じゃなかった。
“空央”に改名してからおかしくなっちまったのか?
……いや、そうじゃねぇだろ?
繭と空の間で、何があった!?
もう空に会えないなら、せめてお前の口から教えてくれ!!
空と……何があったんだ!?
SoRa 2017年4月4日 AM7:12
ケンジ……アナタヲ クルシメタクナイ
デモ……ホントウニ キキタイナラ……ヤクソクシテホシイ
KenJi 2017年4月4日 AM7:13
約束……?どういう意味だ!?
SoRa 2017年4月4日 AM7:13
アナタタチハ……カタイキズナデ ムスバレタシンユウ……?
ダカラ……ヤクソクシテ。
カイトヲ……セメナイッテ……
KenJi 2017年4月4日 AM7:14
ど、どういう意味なんだ……。
お前と空の間で起きた事が、
なんで俺と漓久に関係してくるんだ!?
しばらく――
SoRaとKenJiの間に沈黙が流れる。
画面の向こうで、
互いに言葉を探しているようだった。
KenJi 2017年4月4日 AM7:16
……わかった、SoRa。
どんな事が起きようと、俺は漓久と親友だ。
むしろ……俺が漓久に何か言える立場かよ。
漓久に黙って、俺はお前と……
SoRaと、こうして繋がってたんだぜ?
最低だよ……
俺は……。
そして――
SoRaは静かにコメントを打ち始める。
SoRa 2017年4月4日 AM7:13
ケンジ…
モウ…ケンジノマエデハ カタカナは卒業だね…
私は……
仮想世界で言葉の形を変えることで、
現実世界と自分を切り離してた。
でも……
それも、もう終わりにしなきゃいけない。
だけど……Kaitoには、
もう少しだけ今のままで……。
お願い……。
KenJi 2017年4月4日 AM7:19
……SoRa。
SoRa 2017年4月4日 AM7:19
中学2年生の時――
私とお姉ちゃんは、Kaitoの写真に救われたんだ。
あの時から、私達はKaitoに夢中になった。
……ずっと好きだった。
特にお姉ちゃんはね。
あんな性格でしょ?
好きになったら一直線だから。
ずっとKaitoを追いかけてた。
だから――
自由にKaitoと話せる私の存在が、
お姉ちゃんには許せなかったんだと思う。
お姉ちゃんは、自分の全てを犠牲にしてでも、
いつも私を優先してくれてた。
でも……
Kaitoへの想いだけは、どうしても譲れなかった。
“半分こに出来ない時はどうしよう”
それは、ずっとお姉ちゃんが抱えてた言葉。
私に対して、ずっと悩み続けてた言葉だった。
だからお姉ちゃんは考えたんだよ。
どうしたら、私よりKaitoの近くに居られるのか。
どうしたら、ずっとKaitoの側で生きられるのかって。
その答えが――Kaitoの会社だった。
そして……
お姉ちゃんが私を攻撃する理由は、ただひとつ。
――復讐。
ひめぐりの家から、お姉ちゃんを一人残して施設を出たこと。
お姉ちゃんを置いて、今、私がKaitoの傍に居ること。
そして――
この世界で、私がKaitoに近づいたことで、
Kaitoの心が少しずつSoRaへ向いてしまったこと。
全部……
私が、お姉ちゃんに復讐される理由を作ってしまった。
KenJi 2017年4月4日 AM7:20
……復讐?
なんだよ、それ……。
……空が。
空央が……
漓久のことを、そんな昔から……?
う、嘘だ……嘘だって……。」
SoRa 2017年4月4日 AM7:22
Kenji……
Kenji 2017年4月4日 AM7:22
空は漓久の為にずっとお前を憎んでいたっていうのか!?
漓久は何も知らずに――
俺は漓久の一番の親友な筈なのに、ずっと知らなかったなんてーー
SoRa 2017年4月4日 AM7:23
Kaitoは何も悪くない!
これが私たちの運命だったんだよ。
生まれた時から――
私たちの運命は、
こうなるって決まってたんだよ……。




