表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/166

Vol.007【嗜癖】

挿絵(By みてみん)


俺はケンジと、行きつけのファミレスで落ち合った。


ケンジ「まずはメシだな。」


漓久「俺、腹減ってないな。」


ケンジ「なんだよ!?会社でなんかあった?」


漓久「早くネバーランドしたいだけさ!!」


ケンジ「ネバーランド?って

お前がいつも言ってるアレだよな?」


漓久「そう、コミュゲーいい加減覚えろ!」


ケンジ「オマエさ、そんなんばっかやってるとリア友出来ねーぞ。」


漓久「うるせぇ!!オマエに言われたくない!」


ケンジ「そんなハマるもんなの?」


漓久「オマエには、わからん!

ネバーランドの世界に居ると安心するんだよ。

俺の写真に注目してくれるし、

相手が見えないから気を使わないし、なんだって言える。」


ケンジ「虚しくないの?」


漓久「この世界にいるよりずっといい。」


ケンジ「そういうもんか。」


漓久「おおっ、ケンジ見て!!

ネバーランドのアイコン!!

飯時が終わったからたくさん来てくれてるし!!

アイコンの通知の数字表示が上がってるじゃん?」


ケンジ「何それ!!」


漓久「どれだけコメントが来たとか

★をくれたとかが分かるのよ。

みんな帰宅してログインしたかぁ!

まさにネバーランドのゴールデンタイムだな!」


ケンジ「オマエ、その話になるとウキウキするよな?さっきと全然違うわ。」


漓久「まーいいじゃん!なんか腹減ってきた。」


ケンジ「オマエってやつは!」


ケンジは呆れながら笑った!


漓久「俺、エビフライAセット!ケンジ牛丼ね!!」


ケンジ「何勝手に決めてんだよ!!

ってか沙羅とみつきもやってんの?

ネバーランドっていうゲーム。」


漓久「あー、沙羅はあんまりゲーム興味ねぇみたい。」


ケンジ「へぇ、そうなんだ。」


漓久「みつきは未だにガラケーだし。

ゲームなんてやらねぇよ。

アイツ、もっぱら漫画とか本ばっか読んでる。王道のインドア派だ!」


ケンジ「お前も同じだよ!

しかしよく知ってるな、お前。」


漓久「アイツら見れば分かるだろ!」


ケンジ「俺にはわからんが。」



こんな俺……

ケンジからは、いい加減呆れ果てられている。


現実の世界では、ケンジとしか行動しない。


会社仲間に飲みに誘われても、

ケンジ以外の知り合いから誘われても、

絶対に行かない。


それだけ仮想世界にハマっている。

ネバーランドにハマっている。


時間が空けばログインしている。

ココだけが、俺の安らげる場所。



ケンジ「てか、漓久?お前の会社に入社する新入社員?可愛いんだってな!」


漓久「誰からそんなこと聞いたんだよ!!」


ケンジ「お前の会社にいる俺の昔からの知り合い。池谷さんからだよ!

面接来てすぐ採用だったって。」


漓久「池谷さんもよく喋るよなぁ。」


ケンジ「気にならないの?」


漓久「何が?」


ケンジ「新入社員!めっちゃくちゃ可愛いって!!評判だよ。」


漓久「そうなの?」


ケンジ「オマ、なんか情報聞いてないの?

めちゃくちゃ知りたいんだけど、俺!」


漓久「ケンジ、お前さぁ!

俺がそんなん知るわけないだろ!

ましてや1mmも興味ないさ。」


ケンジ「お前に微かな情報を聞いた俺が悪かったんだよな!」


漓久「そういうことだ。」


ケンジ「オマエ見た目は悪くねぇのに。

なんでそんなに人間関係嫌いになっちまったのかね〜。

あの時の……いや……そんな事はもういいか。」


漓久「……」


漓久「ケンジがいうあの時の記憶がねぇからわからないよ。

どうでもいい事だ。」


ケンジ「だな!飯食おうぜ!」


漓久「おう!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ