Vol.008【プライベートタイム】
食事をすませ、少しだけ飲んで
そしてケンジと別れ、俺は帰宅した。
俺はすぐにスマートフォンを取り出し、
ネバーランドにログインする。
「すげぇ来てる!!125通知……。
季節の変わり目に新しく始めたユーザーが★を投げまくってるのか?」
フレンドは1人もいない。
自慢じゃないが「0」だ!
こんな世界でも距離は置いている。
最初こそよくコメントを返してくれてたけど、
この世界、いかにマメにコメントが返せるかって話だ。
そうでない人は、だんだん離れていく。
コメントを交わす相手を増やしたって、せいぜいちゃんと
挨拶出来るのは20~30人くらいだ。
それ以上になると時間が足りなくなる。
こんな話もある。
よくコメントをくれる人でも、その人に興味が出るか否かでコメント数も変わる。
日記の内容も重要。
コメントの内容も重要。
でもお互い必死になって繋いでおこうなんて
考えてもいない。
結局はフィーリング。
なんていうか……
波長が合う?みたいな。
なんか気が合うな
好きなことが一緒だな
共感出来るな
みたいな
そんな感じ。
フレンドになってもトークで健全な話が出来ればそれが一番。
ただ仮想世界でも男女が長い間共に過ごしていると恋だって芽生える事がある。
それがバーチャルとわかっていても。
皆が皆じゃない。
そんな見えない恋をして、トキメキや嫉妬をし、葛藤を繰り返す人もいるって話。
結局、コミュニケーションゲームは
感情抜きには考えられないんだよ。
ゲームって言っても
アバターの向こうは人なんだから。
新着情報通知。
コメントがチラホラ。
後は★だな。
ま、気長に★は配るかな。
……
▶SoRa 8時間前
日記にコメントをつけました
……
SoRaからまた通知が来てるみたいだ。




