Vol.006【アンリアリスティック】
鍵か……。
自身のプライベートを見られるのが嫌なのか。
もしくは、来てほしくないアバターをブロックしているのか。
理由はわからない。
ただSoRaはフレンドにしか
ダイアリーを見せないようにしている。
とりあえず、コメントだけ返しておくことにした。
▶Kaito 2016年12月5日 7:25
@SoRa
コメントありがとう!
これ、ダイヤモンドダストじゃないんです(笑)
また来てくださいね。
……これでいいか。
少し気にはなる。
でも、鍵付きの相手に深入りする気はなかった。
これで終わりだ。
そう思っていた。
さて、仕事行くか。
俺は映像関係の会社で働く、どこにでもいる普通の会社員だ。
その時、LINEが鳴った。
ケンジ「おい!漓久 今日仕事終わったら飲みにいかね?」
漓久「早ぇなぁお前……
わかったよ。行くから」
ケンジ「相変わらず朝からテンション低い。
もうちと元気だせって」
漓久「朝からってか元気でねぇし」
ケンジ「まぁオマエらしいけどな!
じゃ漓久、今日7:00にいつもの所でなっ」
漓久「あぁ!!」
ケンジ「あ、そうそう。」
漓久「何だよ」
ケンジ「沙羅とみつき連れて行くから!!」
漓久「おぃ!
それ聞いて無いわ!
ってか最初に言え!
アイツら来るなら俺は行かね!」
ケンジ「オマエのその人間嫌い何とかなんねぇのか?」
漓久「特にアイツら苦手!!
ウルサイのと根暗……
たまんねぇ。
ムリムリ」
ケンジ「じゃ俺一人で来るからさ!
な?
な?」
漓久「うーん、それなら行くわ」
ケンジ「お前ってほんとウケるわ!
じゃ待ってるからな」
漓久「わかった!」
これが現実世界の俺。
名前は
南 漓久。
ケンジは幼なじみだ。
昔から、俺の面倒を勝手に見てくる。
沙羅とみつきは、高校の写真部の後輩。
騒がしい沙羅も、
無口なみつきも、
正直あまり得意じゃない。
現実世界は、疲れる。
だから俺は、早くネバーランドへ戻りたかった。




