Vol.050【S☩O☾R♛Aコンフィデンシャル】
Vol.43より
2017年4月6日 PM2:30
俺が事情聴取を受けている最中に感じた、安藤の何かを訴えるような鋭い眼差し。
いつしか時間も過ぎ、俺は自身が記憶障害ではないという証明のすべを探っていた。
時間だけが過ぎていき、出た言葉はなんとも情けないものだった……
漓久「どうやって……」
安藤「証明できなければ、あなたは最も犯人に近い容疑者となる」
漓久「ふざけるな!!俺が空央を手に掛ける根拠が全くない!!」
安藤「SoRaさんに対する冒涜……とでも?」
漓久「そんな行動をするほど親密じゃない!」
安藤「警察としてもまだ証拠不十分……あなたにこれ以上尋問することはできない。今日のところはお引き取り下さって結構です」
漓久「監視を付けるか?」
安藤「ノーコメントで」
漓久は返す言葉も見つからなかった。
警察は絶対に俺をマークしているはずだと思ったからだ。
安藤「では今日はお忙しい中、申し訳ありませんでした。近い内にまたお会いすることになるでしょう」
2017年4月6日 PM2:52
俺は一旦、警察の取り調べから解放された。
全く、なんて一日だ!
しかも俺が第一容疑者?記憶障害?
そんな訳がない!
確かにあの頃、過度のストレスに襲われパニック障害に陥った。
しかしそこからは人との交流を避けることにより、日常の生活を取り戻していたはずだ!
親からもその後、そんな話を聞いたことがない。
ましてや昨日、桜沢の自宅に行き犯行に及んだなんて、覚えていないわけがない!!
知らない男の事件の関与?……全く笑わせやがる!!!
しかし取調中のあの安藤の態度……
そして何かを訴えかけようとしていた、あの目。
やはり気になる……
安藤に電話を入れてみるか!
俺は朝、安藤から渡された電番の書かれたメモを取り出した。
俺はさっそく安藤に電話をかける。
何か伝えたいことがあれば、必ず出るはず!
安藤は意外に早く電話に出た!
安藤「はい。」
漓久「もしもし安藤さん?南です。」
安藤「気になりましたか?私の態度。」
漓久「わざと連絡させた?どういうつもりだ!」
安藤「いえいえ。でも何かわかればこの番号へ。それで?何か思い出しました?」
漓久「いや、これと言って…」
安藤「そうですか!」
漓久「この電話の内容もお偉い方には筒抜けなのか?」
安藤「いえ、これは私個人の電話ですから大丈夫です。」
漓久「どうして個人の携番を?」
安藤「言ったはずです!私もあなたと同じ人間です!真実を知りたいのは私も同じですよ!」
漓久「安藤さんの考えてることがわかんねぇ!」
安藤「さっきの取調室は盗聴されています!前壁はマジックミラーという例のヤツです。」
漓久「そこまで徹底してたのかよ!!」
安藤「当然です!記憶障害を持つ第一容疑者ですから。」
漓久「安藤さんも俺が犯人だと?」
安藤「それはわかりません。しかし私はあなたと同じものを知りたがってる……ってことにしておきましょう。」
漓久「同じもの?SoRa…かよ!」
安藤「ご想像にお任せします。」
漓久「アンタ、一体何者だ!!」
安藤「私も今後はあなたの力を借りたいと思ってます!!そのためにはまず容疑を晴らしてください!」
漓久「だからどうやって!!」
安藤「できることはお手伝いします!!ただあなたの持ってる身の回りの情報を全て私に話していただけたらの話ですが…」
漓久「そうやって俺をハメるのか!?」
安藤「だから私をあまりナメないでよね!!そこら辺の胡散臭い連中とは一緒にしないで!!」
かなり感情的になった安藤は、勢いよく電話を切ってしまった。
どうもこの安藤、単なる刑事として事件を捜査しているとは思えない。
刑事としてはあるまじき行為!
安藤とSoRaの関係、いったいなんなんだ?




