Vol.044【ベテラン刑事と新米刑事】
2017年4月6日 AM2:30 事件直後
東都渋谷署内 事件捜査本部
捜査本部長「深夜、渋谷区のマンションの一室で若い女性(桜沢空央さん22歳)が何者かに襲われるという殺人事件が起こった!
東都総合医療センターに運ばれた時には既に心肺停止状態だった!
死因は腹部を鋭利な刃物で数カ所刺されたことによる失血死と思われる!
犯人は玄関から侵入して犯行に及んだ後、
同じ玄関から逃走したものと思われる!
犯行推定時刻は午後11:00〜深夜12:00!
周囲に争ったような痕跡はなく、知人の疑いもある!
発見においては、近くに住む母親に空央さんが
毎日のように連絡していたが、この日の夜は
被害者から連絡が来ず、電話にも出ないのを
不審に思った母親が様子を見に行き、空央さんの遺体を発見したものだ!
この母親に詳しく状況を聞いたところ、母親と
名乗るこの女性は被害者の実際の母親ではなく、養護施設から幼少期に被害者を養女として迎えた娘だと証言している。
被害者が一人暮らしを始めたきっかけは、3年前に母親が再婚した相手と被害者が時折口論になっていたのが原因らしい!
母親とはとても仲がよかったらしく、毎日のように被害者は連絡をしていた!
犯行に使われた凶器は未だ見つかっていない!
また今後、重要となる携帯電話から様々な情報を入手しなければならない!
ここからは更なる現場検証になる!
なお捜査メンバーの先に立って行動して欲しいのが芹沢君と安藤君だ」
安藤「え!?私……ですか?」
芹沢「捜査本部長!?安藤はまだ新人ですよ!?」
捜査本部長「殺害された被害者とは歳が近い!
同じ目線に立てる刑事、また彼女はサイバー犯罪対策課ではかなりの解析能力で事件に貢献しているそうじゃないか。
ネット解析、行動力と観察力こそが今回の事件には必要だと思われる。
そして私が一番、彼女をこの捜査に入れた理由……それは」
芹沢「な……なんですか?」
安藤「……」
捜査本部長「安藤君?君は誰よりもSNSに長けている!そして誰よりも知っているはず……ネバーランドを」
安藤「……な……」
芹沢「ネ、ネバーランドって何なんですか!?」
捜査本部長「芹沢君!!私からの命令だ!何も聞かず安藤君のサポートを頼む!!」
芹沢「わ、わかりました……」
捜査本部長「安藤君、頼むぞ!」
安藤「は、はい!」
捜査本部長「では、また現場検証と鑑識を行う!!朝には聞き込みに行ってくれ!」
芹沢・安藤「はい!」
安藤は、捜査本部長が言った言葉が気になっていた。
「誰よりも知っているはず……ネバーランドを」
「なぜ本部長が……」
「うっ!!ま、まさか……」
芹沢「おい!お前どうしたんだ?さっきから!大役を任されて気分悪くなったか?ハハハ」
安藤「そんなんじゃ……ありませんから……」
芹沢「まぁ、お前には何も聞かん!ただ捜査本部長があそこまで言ったんだ!やるだけやってみろ!!サポートはしてやるから!」
安藤「ありがとうございます!芹沢さん!頑張ります!!」
芹沢「現場に行くぞ!!」
安藤「はい!」




