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Vol.031【フリーズ・ザ・スパイン】

みつき「でもでも……私がその人と会っていて、どうして好きな人ってなるの??」


沙羅「珍しいじゃん?…みつきが知らない男の人といるなんて」


みつき「そうだよね…」


沙羅「うん。だから普通はそう思うでしょ?それに、みつき、私達には何も言わないから心配になっちゃって漓久に相談したの……ごめんね」


みつき「ううん、いいんだよ。私こそ何も言わないで……でも、ホントにあの人とはそんなんじゃないから(笑)心配しないでね」


ケンジ「結局アイツ誰なんだよ!?みつきの好きな人じゃなきゃ何者なんだよ!お前があんな中年のオッサンと居ること自体が不自然なんだよ!」


みつき「だからそんなんじゃないんだって!みんな疑いすぎだよ(笑)」


漓久「どういう関係かだけ説明しろよ!」


みつき「本当にただの知り合いで、前に街中でバッタリ出会って趣味の事で色々聞きたい事があったから、何回か出会って教えてもらってたんだよ(笑)心配かけてごめん…」


漓久「そうかよ……まぁ?お前が誰と会おうと、誰と付き合おうが俺には関係ないけど、一応ケンジが大事にしてる後輩だから聞いてやったんだよ!!」


みつき「うん…漓久君には関係ない……もんね…」


漓久「しかし、みつきと趣味の事で根気よく話す奴が居るなんて…しかもオッサンときた!ソイツも大概暇だな!!」


みつき「だよね…わたし、面白くないからね…」


沙羅「漓久!やめなよ!!入院してるみつきにそんな言い方するの!!」


漓久「悪いか?みつき、思ったより元気そうだし!!ずっとオッサンと仲良く趣味の事でも話してりゃ、みつきも気が紛れるってもんだよ!」


ケンジ「漓久よ、まぁそりゃそうだけど、みつきも病人なんだからさ!!そんなトゲトゲしい態度とらなくてもさ…な?」


漓久「知らねぇよ!そんなこと!!俺だって…今日は大事な!本当に大事な用があったんだよ!!特別にな……コイツの元気な姿見たら、無性に腹が立ってきたんだよ!!」



それもそのはず、今日は漓久にとって

待ちに待ったかけがえのない日、

そして、かけがえのない瞬間だったのだ。

その苛立ちはもはや

頂点に達していたのかもしれない…




沙羅「またネバーランド?ホント最低!!みつきは救急車で運ばれたんだよ?何なのよ!その言い方!いい加減にしなさいよ!!」


漓久「うるせー!!!黙れ!!オレが何にハマろうと勝手じゃねーか!」


みつき「やめて!……みんな……もういいから…私の事で喧嘩しないで……ね?お願いだから…」


ケンジ「みつき……………」


沙羅「……」


ケンジ「漓久!!お前!」


漓久「帰るわ…ウザくてたまんねぇ」


沙羅・ケンジ「漓久!!!」



そう言って俺はみつきの部屋から飛び出して行ってしまった!

一刻も早くその場を離れたかった!

SoRaと交信しようとすると必ず何かが起こる!

その度俺は、嫌な人間になっちまう!


でもSoRaが来なければ、俺はケンジや沙羅やみつきとこれほどまで人として関われる事はなかった。

俺の中で、あの日から凍りついていた「感情」が、

少しずつ溶け始めていたのかもしれない。



みつき「なんか……ごめんね……私のせいで」


沙羅「ううん…大丈夫?みつき心配しなくていいから」


ケンジ「アイツ、いつからあんなんになっちまったんだろ…架空世界に閉じこもってばかりでよ…気にするなよな…みつき」


みつき「うん(笑)沙羅ちゃん、ケンジ君?会ってる男の人の事はまた時間が経てば詳しく話すから……今はまだ私の事、そっとしといてくれる?」


沙羅「うん!みつきがそこまで言うなら……わかったから安心して!」


ケンジ「お前のことは信じてるから……な?」


みつき「うん!ありがとうね。」



こうしてケンジと沙羅はみつきの病院を後にした…そして

二人は思っていた。



みつきの病状も当然気になるが、沙羅とケンジはそれ以上に謎の男の事が気になっていた。



沙羅「みつき…大丈夫だよね?ケンジ」


ケンジ「あぁ!!心配しなくてもみつきは大丈夫だよ!……そう思いてぇな…」


沙羅「うん……」



非現実世界

漓久はKaitoとしてネバーランドへinする

SoRaとのトークルームでは……


2017年4月3日 4:45

▶ SoRa「カイト……」4:45



▷ Kaito「SoRa!!よく来てくれた!!待ってたんだよ!!SoRa!!」8:30


▷ Kaito「SoRa?なかなか忙しいのかな?返事待ってるから」 9:35




今日はもう、SoRaは来ないか…。

SoRaのフレンドのコメントも最新が来てるかみておくか。」


そう思って俺はSoRaの日記に行き、コメントを確認した!


その時…


俺は背筋が凍るような光景を見たのだった…


漓久「こ…これって……まさか………」

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