Vol.030【シークレットウィンドウ】
現在
2017年4月3日 PM5:20
沙羅から突然電話がかかり、
みつきが急に倒れ、東都総合医療センターに救急搬送されたことを伝えられた!
沙羅からの電話を受ける少し前に、
ネバーランドのSoRaから2人の部屋に返信があり、俺は戸惑っていた!
SoRaからの返事は短いコメントだったため、
中を開くことなく表からでも見えていた!
「カイト……」
何ヶ月にもわたり、
やっと2人の世界に入れた最初の言葉……
何かを伝えるかのような言葉で、
俺のアバターネームをテキストにしている。
フレンドになる前に残したSoRaの謎の言葉、
ミテルカモ……キヲツケテ……ワタシヲ…シンジテ…ソシテ…
ワタシヲ…ミツケテ…
この意味の深さはSoRaが1番知っているのだろう!
SoRa……あとで
その言葉の答えを聞きに、
後から必ず戻るから、
そして返事をするから待っててくれ!
そう心の中で叫びながら、
俺はみつきが搬送された病院へと向かった!
車で約20分!
東都総合医療センターへと向かう。
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2017年4月3日 PM5:40
沙羅「漓久こっちこっち!」
漓久「沙羅、どういうことだよ!
ケンジにも連絡したか!?」
沙羅「うん!
ケンジももうすぐ来るって」
漓久「そか!
で?みつきの容態は?」
沙羅「元気そうだけど、急に救急搬送されたからってLINEがあったからびっくりしちゃって……」
漓久「とりあえず病室に行ってみつきの様子を見よう!」
沙羅「6階 血液内科病棟 603号室だよ!
行こう」
沙羅と部屋の確認をし、
俺たちはみつきの病室まで足を運んだ。
漓久「ここだな」
沙羅「うん!
血液内科なんだね?」
漓久「いったいなんなんだ……」
みつきは前から体の具合が悪かったのか?
そんなことを思いながら、
窓際のカーテンを覗いてみた。
漓久「みつき?」
沙羅「来たよ……みつき?」
みつき「あ!漓久君に沙羅ちゃん。」
漓久「どうしたよ……
お前、大丈夫なのか!」
沙羅「びっくりしたんだよ!?みつき」
みつき「うん、ごめんね。
貧血の持病が昔からあって、ちょっと気分悪くなっちゃって、お母さんが救急車呼んだんだよね。
でね、検査してたんだ……」
漓久「で?検査結果はどうだったんだよ!」
沙羅「大丈夫なの?」
みつき「うん!
ちょっと血液に問題があるかもって……
でも大丈夫だよ!
明後日には退院できるみたいだし、しばらくは通院はしなくちゃいけないけどね。」
漓久「そんなに早く退院できるならまだ良かったけど……あんまり無理すんなよ!」
沙羅「なんか欲しい物あったら言ってね」
漓久「そうよ!
なんでも言え!
お前のことは嫌いだが今日は言うこと聞いてやるから」
みつき「あれ?
漓久君、今日は優しいな
なんか嬉しいな。」
沙羅「漓久!
あんた病人に向かってなんてことを!」
漓久「本音だから仕方ねぇ」
みつき「いいんだよ沙羅ちゃん、
その方が漓久君らしいからね。」
みつきはいつもと違う漓久の小さな優しさが嬉しかった。
そんな会話の中に、
いきなり飛び込んできたのは、
慌ただしく駆けつけたケンジだった。
ケンジ「よっ!漓久、沙羅!
みつき?どうよ具合は?」
みつき「ありがとケンジ君!
大丈夫だよ。
でも病院だから静かにしてね」
俺たちはみつきが入院した経緯、そしてみつきの具合が良くなっているのを確認した後、あの質問をぶつけてみた。
漓久「なぁ、みつき?
お前が頻繁に会ってる男って誰?」
みつき「あれ?またその話?
沙羅ちゃんにも言ったけど、ただの近所の知り合いの人だよ?
見かけは怖いけど全然大丈夫な人だよ。」
その時見たみつきの表情は、
今まで俺が見たことのない、
もう1人のみつきを見ているかのようだった……




