Vol.032【ミステリー▶︎M&S◀シークレット】
俺はSoRaの日記に行き、コメントを確認した!
そこで見たもの……
背筋が凍っていく。
今まで幾度となくSoRaとコメントをしていた至福のひとときが、瞬時にして疑いに変わる!!
漓久「こ……これって、まさか……」
それはSoRaのフレンドがコメントをしているただの光景!
しかし、そのアバター名とコメント内容が漓久の心を震わせてやまない!
まるで背中から冷たい氷の刃が突き刺されたような激痛。
しかし流血はせず、意識だけが遠のいていく感覚。
ぶっ倒れそうになりながら俺はそのコメントに釘付けになった。
▶KenJi 2017年4月3日 9:32
SoRa?今日はリアで仲良くしてる友達が急に入院しちまってな!まぁ元気そうで良かったけどな(笑)SoRaも急な病気には気を付けてくれよな(^^)
漓久「コイツ……KenJiって……友達が急に入院?元気そうで良かった?まさか……ケンジなのか?」
時間的にも、タイミングやすべての理屈が合っているような。
いや、待てよ。
コメントが夜の9時なら可能性はあるが、朝の9時なら確実にケンジじゃない!
でもそうだとしても、なぜケンジが。
こ……これは悪い冗談だろ……
思えばSoRaが来てから不思議なことが続いている。
「人」に対しての関心が、ある出来事により完全に俺の中に生まれている。
SoRa本人はもちろん、桜沢のこと……
俺があれだけ拒否し、避けていたみつきや沙羅!
そんなみつきの近辺に謎の男が出現し、俺は沙羅と共にみつきの様子を伺っているではないか……
桜沢にしても、興味を持った上で、
彼女の才能に怯えおののいている!
本来の俺ならケンジ以外の人間とは
どんなことがあっても絶対に関わらないはず!
それが今や人と関わる時間が多くなっている。
なぜだ!
SoRaは人知れず、そういう能力を持った人間なのか?
SoRaを後ろで操っている人間にとても興味を持ってしまっている!
アバターではなく、アバターの後ろにいる人物に……。
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2017年4月3日 PM7:50
東都総合医療センター6階 血液内科病棟 603号室
みつきの部屋
みつき……みつき……起きろ……
だ……だれ??
俺だよ……
……し……篠原……さん……?
みつき「篠原……さん……なの?」
篠原「眠ってるところを起こして、
すまないな。
お前のお友達、帰ったみたいだから。」
みつき「ココへ来たらダメだって!!!」
篠原「わかってる!!
面会時間ギリギリだな!」
みつき「よく面会OKしてくれたね!」
篠原「そんな手続きしないよ!
黙ってきた!」
みつき「相変わらずだね。」
篠原「まぁな!それよりお前大丈夫かよ!
電話して聞いた時はビックリしたぜ!」
みつき「うん、今はもう大丈夫だよ!
心配してくれるんだ!ありがとう。」
篠原「金の為さ!」
みつき「だろうね。
で、何の用なの?」
篠原「とっておきの情報がある。」
みつき「とっておきの?」
篠原「あぁ!
お前にとっちゃかなりの価値があるぜ?
なんならこのまま帰ろうか?」
みつき「待って!!
わかった!!
教えて!!」
篠原「その前にこの前貸したノートパソコンを返せ!
あれがないと俺が今ハマってるパズルゲームがなかなかできない!」
みつき「あ、これ?
もう少ししたら退院できそうだからその時まで貸してくれない?報酬を少し上乗せするから。」
篠原「マジかよ、それなら話は別だ!
メインのノートは事務所にあるから大丈夫だ!!けどこれ、お前何に使ってるんだ?
ってか、PCくらい持ってないのかよ!」
みつき「あまり使わないから持ってないんだ。
それに私、ガラケーでしょ?
テレビで毎日欠かさず見てるお料理番組の情報を知りたかったんだ。
唯一の楽しみの一つだから絶対見逃せないの。」
篠原「スマホ買えよ!」
みつき「スマホは嫌い!
それに今の私には必要ないから」
篠原「やれやれ、そういうところは頑固なお嬢様だな!」
みつき「それより価値ある情報って何?」
篠原「おっと、そうだな!
コイツは少し高くつくぜ!!」
みつき「それが真実なら……
幾らでも払う」
篠原「そうこなくっちゃな!!」
みつき「早く教えて?」
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この正体不明の男は、篠原 優
果たしてみつきとの関係は?
そして、この男こそが、みつきが夜な夜な会っていた男だったのだ!
すべてが謎に包まれた男、
その彼の口から意外な人物の名があげられた。
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篠原「実はな……桜沢空央っていう女……」
みつきの顔が一気に硬直する!
みつき「そ……そんな……
嘘だ……」




