Vol.029【パスト&フューチャー】
コメント数が823か……
多からず少なからず。
この時点で★の数が125000になり、運営からお祝い通知が送られている?
日付は
2016年11月22日。
約5ヶ月の間に
これだけのコメ数なら
理解するには許容範囲だな。
ただこのコメント欄の時間がネバーランドの仕様なので分かりにくい!
通常夜8時なら20:00となるが
コメント欄では8:00となる。
ここはコメントの内容で朝か夜かを見極めるしかない!
SoRaが俺の日記に初めて来たのが
2016年12月4日 8:27
現在
2017年4月3日 PM4:13
結構根気のいる作業だが、要点だけ見ていけばそんなに時間はかからない。
……見る限り後半は挨拶メッセージばかりだな。
現在SoRaはON状態ではない。
ネバーランド、この世界にはまだいない。
SoRaがいつ返信してくれるか分からないけど、SoRaのフレンドのコメントを確認してみる。
お祝い通知のすぐさまは祝福するメッセージが多いようだ!
特に最初のコメントは情報が豊かだか、後になるほど個人的な悩み相談ばかりで役に立ちそうな物はない。
とりあえず気になったコメントをピックアップしながら見てみよう……
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▶KoYuKi 2016年11月22日 3:28
★125000おめでとう~(^^)癒しの証!!さすがSoRaだね(^^)
▶Miku 2016年11月22日 3:50
やったじゃん(^^)でも数字は数字(^^)SoRaは私の大好きなSoRaのままだよ(^^)
▶RaIn 2016年11月24日 3:52
やっぱスゲーよSoRaは!!ってか…いよいよ始めるのか?
▶SaNa 2016年11月27日 3:56
応援してるよ!!私達はいつもSoRaの味方だからね(^^)
▶KenJi 2016年11月28日 4:16
みんなを救ってくれてありがとう!!いつも応援してるよ!!
▶RaMu 2016年11月29日 4:32
過去で得たもの…そして自信がついたこと…大事にしてねSoRa……
▶HiRo 2016年12月2日 4:45
お前のやってきたことは偉大だよ!!おめでとう…そして…がんばれ!!
▶YuMe 2016年12月3日 5:32
SoRaちゃん…過去は気にしないでこれからだよ!!勇気出してね(^^)
▶ShiN 2016年12月3日 6:16
SoRa!!悲痛な過去は忘れろ!!お前なら出来る!!…その殻を破って飛びだせ!!
どういう事だ……
ただの通知おめでとうコールにしては
深すぎる……
冒頭のSoRaのフレンドのコメを見ていると
ここからが始まりのようにも取れる。
SoRaは何かを
目指していたのか?
そしてSoRaは
過去のフレンドにかなりの貢献をしたようにも伺える。
「偉大」……
この言葉の意味は大きい。
よほどの事をしない限り
この言葉をかけられる人はいないだろう。
癒しの象徴……
よく目にする日記で
常に来るものに共感を得る者がいる。
癒しの言葉を引用して使う人は多い。
こういう日記を書く人は
フレンドも多く
観覧者も多いのが事実だ。
しかし
ただこういう日記を書いてるだけではなく
常にそこへ赴き
メッセージを送り続けなければいけない。
SoRaが★125000を叩き出した秘密が
ココにありそうな気がする。
たぶん……
SoRaは……
癒しの伝道師……
しかしそんな癒しの伝道師に
何かが起こった。
主イエスキリストは
自身を神と名乗り
神を冒涜したとして
十字架に背負わされ貼り付けられたと聞く。
全ての人々の罪を背負い
逝ってしまった。
癒しの伝道師は
全てを捨てて行ってしまった。
あらゆる人種が集まったSoRaの友達は
個人的にSoRaの虜になり
暴走
嫉妬
執着
罵声……
を浴びせるようになっていった。
耐えきれないほどの光景が
SoRaに苦痛を与え
信頼できる友達を残し
全ての日記を葬ってしまった。
ここまでのコメントで
こんな妄想をしていくのは浅はかだ!!
しかし言葉の欠片を拾い集め
今現時点で仮説を立てるなら
この方向で間違いはないかと考える。
今後のコメントで
さらに方向性は違ってくるにしても
仮説は真実味を増し
俺の中で絶対的なものに近づいていく。
さらに読み続けて…………
▶ShiN 2016年12月3日 3:05
好きな人を…………射止めろ……SoRa
好きな人………?
誰だ!!!
2016年12月3日……ShiN……
このアバターに飛んで
SoRaのコメントを見るのは罪か?……
罪悪感の怖さに飲み込まれる……
そして
二人部屋の通知音が鳴る。
2017年4月3日 4:45
メッセージがあります
▶SoRa「カイト……」
So……SoRaが来た……
しばらく俺は放心状態になっていた。
今までずっと日記のコメント欄で話をしていたのに何故か無性に焦ってしまう!
2人だけの部屋で何を話したらいいのか!
俺のフレンドに俺とSoRaとの会話は筒抜けだった!
SoRaとの会話の後、誰にも気づかれないように俺達のコメントトークをさりげなく消していたのも事実だ。
だから言いたいことも聞きたいこともずっと抑えていた事もある!
でもSoRaとフレンドになった今、誰も気にせず2人だけの部屋で様々な事が聞ける!
そして言える!
だからこそ、初めの言葉を選んでしまう!
ものすごく照れくさい感情だ!
ん?
何かが聞こえる……
なんだ?
何かのベル?……
SoRaからの返事に戸惑い
これから何を話そうか……
そんなことを思い
鳴り響く着信音を無視していた。
タイミング……
こんな時に……
運命は非現実社会に留まるな!
と言わんばかりに
現実世界のベルを鳴り響かせていた。
2017年4月3日 PM5:15
沙羅から電話がかかってきた。
漓久「もしもし?なんだよ!」
沙羅「……」
漓久「どうした沙羅?」
沙羅「みつきが……」
漓久「みつきがどうした!また例の男か?」
沙羅「急に倒れて……!!」
漓久「え!?ウソだろ?」
沙羅「……」
漓久「おい!!沙羅!!沙羅!?」
沙羅「救急車で東都総合医療センターに運ばれたって!!」
漓久「ま、マジかよ……みつきが…」




