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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第2章
95/440

カウンター 3


 やはりそうだ。彼がトラなんだ!


 父との約束を果たさなければならない。彼にあの時のお礼を言わなければならない。でないと彼は……



 トラの行く末を案じているうちに気がつくと両手を掴まれ、あかねはその学校のグランドに連れ込まれていた。


 丁度練習が終わり、背の高いがっしりした中年のコーチが生徒達にあれこれ話している。それが済むと茶髪の女子が、


「トラくーん。ちょっと来てーーー」


 と叫ぶ。


 トラのみならず、部員全員が何事かとこちらに歩いて来る。



 地元の公立校らしく、皆不良っぽい。頭髪が黒い生徒は三人だけ。何人かは顔に傷があり、知らずあかねは足が震えている。



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