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カウンター 2
そんな出来事をつい思い出し、一人含み笑いをしていると、
「テメー、どこのガッコだよ?」
と言って、見るからに頭の悪そうな女子が三名近づいてくる。
「慶王女子だけど。それが何か?」
二人はポカンと口を開けて何それ、と呟くのだが、一人は目を怒らせあかねに食ってかかる。
「て、てめえ… で、何スパイしてんだコラ!」
彼女の言葉が全く理解できなかった。あれ、頭悪いのはひょっとして私?
「あなたが何を言っているのかさっぱり分からないわ。まるで中華料理店でフォアグラのテリーヌをオーダーされた店主の気持ちがするのだけれども」
茶髪の女子が呆然としてしまう。
「それとも羽田空港で新幹線のグリーン車の予約をされるカウンターの人の気持ちと言えば分かりやすいかしら。それよりもあなた達、あの赤毛の人はひょっとして「トラ」と呼ばれる人ではなくて?」
三人は唖然としながら首を縦に振る。




