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ビルドアップ 5
「そうなの、いつもはあんなところ通らないのだけど。今日はこれから家で父の誕生パーティーがあるので、つい近道をと思って通ってしまったの」
公立中学で共学のトラはフツーに女子と喋り慣れている。
「ったく。あそこは俺でも一人じゃあんま通らねえぞ。これからはよーく注意しろよっ」
「わかっている。二度と通らないよ。それにしても、えっと、トラくん?」
「あ?」
「トラくんって、メッチャ喧嘩強いんだね。あの人達二十歳ぐらいでしょ? あなた高校生?」
「いや。今中二だけど」
「え…… 私と一緒… じゃん…」
そこは普通にショックだった。どう見ても同じ中二には思えなかったから。




