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「そもそもねえ、少年院にいくような生徒をねえ、どうして僕らが指導しなきゃいけないのよ。犯罪者ですよ、奴は。警察官に暴力を振るう様な、人間のクズですよ。ねえ一美ちゅあん」
テーブルには空のジョッキが六個。中野はすっかり酔っ払った様だ。一美はそっとスマホの録音アプリを立ち上げ、録音を開始する。
「人間のクズ。もー、生まれも育ちも、犯罪者。更生なんて不可能っ そーでしょ、一美ちわーん」
「あの、先生。そろそろお開きにしませんか。それと、サッカー部の件。どうにか活動継続でお願いできないでしょうか?」
「ぬふふふふ。いーよー、別に。その代わりにー わかってるよね、一美ちわわーん」
「何がですか?」
「わかってる、くせに」
中野はジメッと湿った手を一美の手に乗せる。




