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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第6章
384/440

デュエル 1


 その一週間後。トラをスポーツ整形外科で有名な川崎にある関東総合病院に送った帰り道。健太は一人、川崎駅前のビルにある川崎フロンティアのオフィスを訪れ、U18監督の栂正樹と話していた。



「そうですかー。じゃあ、トラは手を出してないんですね?」


「ああ。全くの被害者だ。相手には一切手を出していない」


「で、怪我の具合は?」


「大腿四頭筋の部分断裂。バットでおもいっきし殴られたらしい。全治一ヶ月。特に後遺症は残らないと医者は言っている」


「それは良かった。てか、バットで殴られて、そんだけ? ホントに丈夫なヤツですね。ウチの塩尻が、ええ、U15代表の塩尻が。あの赤髪、絶対骨がオリなんとかっていう未知の金属で出来てるって言いふらしてますよ」



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