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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第4章
277/440

マルセイユルーレット 3


 健太はニッコリと笑顔で、


「その通り。だから相手のスピードを消すには?」


 キョンはこんなに魅力的な授業をかつて受けた試しがない! 面白くて仕方ない様子で、


「D Fラインを下げて、相手のスペースを消す!」



 健太は小さく拍手しながら、


「正解。トラー、ライン下げ気味。スペース消せ!」



 トラが疲労困憊の表情で親指を掲げる。そしてF Wの茅野を一人前線に残し、両ウイングの小谷、平谷の一年生コンビも引き気味のポジションを指示する。


「狙いは… ショートカウンター。ですね?」


「ああ。スピードを消された慶王は、あとはゴール前にロングボールを放り込んでくるしか手はない。ポゼッションを放棄して、ボールを放り込んでくる相手に最も有効な対抗策だ」


「あとは… そのチャンスを決め切れるか… 残り7分です!」



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