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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第4章
276/440

マルセイユルーレット 2


「それにしても… やはり、疲れが出てきましたか… だいぶ押し込まれてますね…」


「ああ。あと何分だ?」


「10分、です…」



 健太は慶王ベンチを見る。想定外の展開にベンチも相当焦っている様子だ。


「キョン。見てごらん。アイツら相当焦っている」


「…… ホントですね… あ、また選手交代… これで5人目ですよ。ますますスタミナに差が出てきちゃう…」


「そうかな。これだけ選手を弄ると、チームとしてマイナス面が出てくるもんだよ」


 キョンは真剣な眼差しで、


「それって… 連携、とかですか?」


「うん。向こうは連携からの崩しを諦めて、スピード勝負に出たようだな」


「スピード勝負… マズいっすよ、こっちはもうみんなクタクタですよ!」


「キョン。サッカーでスピードが生きる場面ってどこだい?」


「え… それは… 前方に広大なスペースがある時?」



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