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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第4章
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アーリークロス 7


 ハーフタイムにも大声で選手を盛り上げたりせず、むしろ冷静な指示を細かく出している。



 これがプロフェッショナルなのか!


 これがプロの指導者による指導なのか?



 一美は頭を大木槌で殴られたようなショックを受ける。今までの自分の指導は間違っていたのか? 例え都大会に出場できたとしても、その後高校バレーで活躍した生徒は皆無だった。健太を見て一美は思い知る。熱いハートや折れない気持ちを教えるよりも、確かな技術と戦術を教えるのが本物の指導者なのであると。



 そう考えた瞬間、観客席とベンチが一瞬の沈黙の後、


「ああああああーー」


 と言う失意に覆われた。グランドを見ると、どうやら相手のゴールが決まったらしい。咄嗟に、


「あと、何分?」


「三分、とアディショナルタイム」


 りんりんが震える声で呟く。


 あと三分も? それにアディショナルタイム?



 永野さん! 一美は思わず叫ぶ。



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