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アーリークロス 7
ハーフタイムにも大声で選手を盛り上げたりせず、むしろ冷静な指示を細かく出している。
これがプロフェッショナルなのか!
これがプロの指導者による指導なのか?
一美は頭を大木槌で殴られたようなショックを受ける。今までの自分の指導は間違っていたのか? 例え都大会に出場できたとしても、その後高校バレーで活躍した生徒は皆無だった。健太を見て一美は思い知る。熱いハートや折れない気持ちを教えるよりも、確かな技術と戦術を教えるのが本物の指導者なのであると。
そう考えた瞬間、観客席とベンチが一瞬の沈黙の後、
「ああああああーー」
と言う失意に覆われた。グランドを見ると、どうやら相手のゴールが決まったらしい。咄嗟に、
「あと、何分?」
「三分、とアディショナルタイム」
りんりんが震える声で呟く。
あと三分も? それにアディショナルタイム?
永野さん! 一美は思わず叫ぶ。




