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SB 6
一週間後。再度委員会に呼び出された。
「結論から申し上げます。今回の件はパワハラ自体の深刻さ及びハラスメント教育の意図的なボイコットの二つが、社長を含めた社内委員会で問題となりました」
社長もだと? 健太は顔が青ざめるのを感じた。
「そして。正式な辞令は来週発表するが。永野の部長職の任を解きしかるべき部署に転属とすることを決定した」
須坂人事部長が冷たい声で言い放つ。
膝の力が抜けた。会議室の硬い椅子に座り込んでしまった。
「あの… 田中は… 何か処分が下されたのですか」
銀縁メガネの委員長が冷ややかに、
「彼の証言により、この一連の不祥事は全て永野部長の強い指示、いや命令によるものであることが判明しましたので、田中さんに対しては譴責処分とした次第です。停職や減俸処分はありません」
俺の指示… 俺の命令… 確かにそうであるが、それを田中はありのままに委員会に全てぶちまけたのか? あれだけ目をかけてやったのに、あれ程面倒を見てやっていたのに…
信頼し大事にしていた部下の裏切り行為が、健太には一番応えた。




