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SB 5
「わかった。俺が悪かった。以後気をつけよう。だから田中を呼び出すのは勘弁してくれないか?」
同席していた同期入社の須坂人事部長が首を振りながら、
「永野、そういう問題じゃないんだよ。昔ならそれで良かったのだけどな。これは今後の会社の在り方にとっても重要な事態なんだよ。ハラスメント撲滅は今や我が社の命題なのだから。」
「はあ?」
「ハラスメント対策が疎かな企業は東京オリンピックの協賛企業になれないのだよ。前からあれだけ言ってきたじゃないか。時代は変わったのだって!」
須坂人事部長は冷徹な声音で吐き捨てる。
健太の額から一筋の汗が流れ落ちた。




