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ブロック 7
一美は目を伏せ、呟くように、
「そんな… あの、お幾らでしょう… お見積もりを…」
「ああ、差し上げます。勿論、タダで」
飯田はウインクしながらニッコリ笑う。一美は更に大きく目を見開き、
「本当ですか! 実はとっても助かります! ウチの学校の子、スパイクやユニフォームを買うことのできない家庭の子もいるんです、なので、すっごく助かります!」
飯田は和美の耳元で、
「その代わり。いつでもいいので、二人で飲みに行きません?」
一美は一瞬ギョッとした顔となるも、ニッコリと微笑みながら、
「ええ。このユニフォームで都大会に出られました時には、是非」
飯田は頭を掻きながら、
「はは… ははは… それはケンタさんに頑張ってもらわなきゃ…」
そんな飯田と一美の二人のやりとりも知らず、健太は考える。
そうだ。拓也に見てもらいたい。コイツなら正当にトラを評価するだろう。
あとはアイツがどこまで真剣にサッカーを…
どちらにせよ。トラの人生の歯車は今週末から大きく動き始める。そんな予感に胸を膨らませる健太であった。




