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ディレイ 1
大田区立蒲田南中学校の入学式が恙無く終わった、その昼過ぎ。健太のスマホが鳴動する。
『ユニフォームの件で相談があります。この後時間はあるでしょうか?』
一美からのメッセージである。
健太は一美と何度かメッセージのやり取りをし、三時にJ R蒲田駅近くの喫茶店で待ち合わせをすることになる。
生憎の雨模様の中、傘をさして家を出て、東急多摩川線で蒲田駅に到着し、約束の喫茶店へ入ると既に一美は席についており、一心にスマホを眺めていた。
「ごめんね、遅くなって」
「いえ、私が早く来過ぎました」
最高の笑顔で健太に笑いかける。
健太は胸の鼓動が早くなり、赤面するのを感じる。
不思議なことに、上田先生は会うごとに綺麗になっていく。




