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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
204/440

ディレイ 1


 大田区立蒲田南中学校の入学式が恙無く終わった、その昼過ぎ。健太のスマホが鳴動する。



『ユニフォームの件で相談があります。この後時間はあるでしょうか?』



 一美からのメッセージである。


 健太は一美と何度かメッセージのやり取りをし、三時にJ R蒲田駅近くの喫茶店で待ち合わせをすることになる。


 生憎の雨模様の中、傘をさして家を出て、東急多摩川線で蒲田駅に到着し、約束の喫茶店へ入ると既に一美は席についており、一心にスマホを眺めていた。


「ごめんね、遅くなって」


「いえ、私が早く来過ぎました」


 最高の笑顔で健太に笑いかける。


 健太は胸の鼓動が早くなり、赤面するのを感じる。


 不思議なことに、上田先生は会うごとに綺麗になっていく。



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