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ゾーンディフェンス 6
「どう、中々美味しかったでしょ?」
「うん、ちょっとビックリ。食べログとかに出てないのに、凄く美味かったよ」
「そ。大将そーゆーの大嫌いなんだって」
「はは、何となく分かる…」
帰りの国道一号線をノンビリと戻りながら、健太は膨れた腹を摩っている。後部座席ではトラが気持ちよさそうに寝息を立てている。
亜弓がポツリと、
「コレが、したかったの」
と呟く。
「旦那とトラと三人でさ、ドライブして。そんでこーやって昔の仲間んトコ行って馬鹿話しながら美味いもんつついて」
「そっか…」
「永野サントコは… 昔はこんな感じだったんじゃない?」
健太は俯きながら、
「いや。家族で出かけた事は、殆どない。こんな風に墓参りしたり外食したりなんて、克哉がほんの小さな頃に数回しか…」
「そっか。ま、色々だね」
亜弓の消え入りそうな呟きに溜息で返事をする。




