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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
199/440

ゾーンディフェンス 6


「どう、中々美味しかったでしょ?」


「うん、ちょっとビックリ。食べログとかに出てないのに、凄く美味かったよ」


「そ。大将そーゆーの大嫌いなんだって」


「はは、何となく分かる…」



 帰りの国道一号線をノンビリと戻りながら、健太は膨れた腹を摩っている。後部座席ではトラが気持ちよさそうに寝息を立てている。



 亜弓がポツリと、


「コレが、したかったの」


 と呟く。


「旦那とトラと三人でさ、ドライブして。そんでこーやって昔の仲間んトコ行って馬鹿話しながら美味いもんつついて」


「そっか…」


「永野サントコは… 昔はこんな感じだったんじゃない?」


 健太は俯きながら、


「いや。家族で出かけた事は、殆どない。こんな風に墓参りしたり外食したりなんて、克哉がほんの小さな頃に数回しか…」


「そっか。ま、色々だね」


 亜弓の消え入りそうな呟きに溜息で返事をする。



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