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ゾーンディフェンス 4
「オマエ、ネンショー行ってたんだってなコラ。お袋さん心配させんじゃねーぞボケ」
厨房から直々に皿を持ち大将がテーブルにやって来る。
「仕方ねーだろ。リベンジ決めてるときにマッポが邪魔すんだからよ」
「ああ、マッポ締めたのか、そんなら許す」
「でもね張、その相手が県警の、あのギョーザだったんだわ、ウケるっしょ?」
と亜弓が大笑いしながら言うと、
「えええ? あの餃子耳の… アイツを熨したのかトラ… アイツ、確か柔道五段でオリンピック強化選手だったろ…」
「そーそー。少年課でアタシらよく世話になった安曇ってオヤジ。それをトラが一撃で蹴り倒したんだってさ」
「そーか。そーかトラ。よくやった。アイツはオレらの天敵だったからなあ」
大将が言うほど憎しげな感じではなく、懐かしげに天井を見上げる。
「ギョーザの奴、アタシんこと覚えてたよ。マジビビったー」
「ははは、蒲田の『テポドンあゆみ』はハマでも恐れられてたからなあ」
「それやめろ… 恥ず過ぎる…」
亜弓はチラッと健太を見る。健太は大将の巨躯と豪快な話し声に圧倒されながら硬直している。




