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ゾーンディフェンス 3
「こう考えるとよ、やっぱサッカーって金持ちのスポーツって思うんだわ。オレらビンボー人は試合すら出させてくんねーって」
亜弓が深く頷く。そして、
「でもなトラ。そんな中でも上田先生は何とかアンタらを応援しよーと頑張ってんだぞ。こないだの保護者会でな、部費を値下げしますってよ。それも、もし困難なら出世払いでいいってよ。今時こんなセンコーいるか? いねーだろ」
トラはビックリした顔で、
「マジで? そーなの? うそだろ… あのばb… オバはん…」
「だよな、今時珍しい真っ直ぐでいい先生だ。眼鏡外すと意外にかわいっー痛ってー」
トラが強めの突きを健太の脇腹に入れる。健太が咽せながら何事かと視線を向けると、
「あー腹へった、オッチャンまだかよおー」
と大声で厨房に声をかける。




