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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
196/440

ゾーンディフェンス 3


「こう考えるとよ、やっぱサッカーって金持ちのスポーツって思うんだわ。オレらビンボー人は試合すら出させてくんねーって」


 亜弓が深く頷く。そして、


「でもなトラ。そんな中でも上田先生は何とかアンタらを応援しよーと頑張ってんだぞ。こないだの保護者会でな、部費を値下げしますってよ。それも、もし困難なら出世払いでいいってよ。今時こんなセンコーいるか? いねーだろ」


 トラはビックリした顔で、


「マジで? そーなの? うそだろ… あのばb… オバはん…」


「だよな、今時珍しい真っ直ぐでいい先生だ。眼鏡外すと意外にかわいっー痛ってー」



 トラが強めの突きを健太の脇腹に入れる。健太が咽せながら何事かと視線を向けると、


「あー腹へった、オッチャンまだかよおー」


 と大声で厨房に声をかける。



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