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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
188/440

マンツーマン 3


「おせーよケンタ、腹へったよオレ」


 図体はデカいくせに小学生のような言いっぷりに吹き出しながら、


「悪い悪い。遅くなって」


「てか。何そのカッコ。はあ?」


「お前こそ何だその格好は、ちゃんとした格好に着替えてこい。墓参りなんだろ?」


「お、おお…」


 と言っても、トラにはそれ以上の服などないのだが。


「あははー。さすが永野サン、元エリートサラリーマン。ちゃんとしてるよねえ」


 店の鍵を閉めながら亜弓が笑う。



 白のタートルネックに細身のジーンズ、カーキのパーカーとカジュアルな出立なのだが… 通りすがりの若者が口笛を鳴らす。その姿はファッション雑誌を切り取った姿そのものである。


 健太が呆然と立ち尽くしていると、


「ちょ、そんなジロジロ見ないでしょ…」


「す、すまん… でも、まるでモデルみたいだ…」


「や、やめてよそんな…」


 お互いに赤面しながら呟き合う。


「おーい、さっさと行くぞお。腹減ったー」


 とトラが騒ぎ立てねばいつ迄続いていたのかー



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