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マンツーマン 3
「おせーよケンタ、腹へったよオレ」
図体はデカいくせに小学生のような言いっぷりに吹き出しながら、
「悪い悪い。遅くなって」
「てか。何そのカッコ。はあ?」
「お前こそ何だその格好は、ちゃんとした格好に着替えてこい。墓参りなんだろ?」
「お、おお…」
と言っても、トラにはそれ以上の服などないのだが。
「あははー。さすが永野サン、元エリートサラリーマン。ちゃんとしてるよねえ」
店の鍵を閉めながら亜弓が笑う。
白のタートルネックに細身のジーンズ、カーキのパーカーとカジュアルな出立なのだが… 通りすがりの若者が口笛を鳴らす。その姿はファッション雑誌を切り取った姿そのものである。
健太が呆然と立ち尽くしていると、
「ちょ、そんなジロジロ見ないでしょ…」
「す、すまん… でも、まるでモデルみたいだ…」
「や、やめてよそんな…」
お互いに赤面しながら呟き合う。
「おーい、さっさと行くぞお。腹減ったー」
とトラが騒ぎ立てねばいつ迄続いていたのかー




