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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第3章
174/440

リトリート 2


 そう言えばこの先生の笑顔を最近よく見るようになったな、健太はふと思った。初対面の頃はムスッとして感じ悪かったのだが、この頃はこの笑顔に時折ドキッとしてしまうー


 亜弓のモデルばりの妖艶な美しさに対し、一美は汗が良く似合う爽やかな美しさだ。メガネの似合う知的美人とも言えよう。そう言えば何人かの生徒は、近頃この教師に女性への憧れの視線で眺めている。今日も足のラインが美しいピッチリのジャージ姿に、茅野や木崎は目が釘付けだ。



 健太も気が付くと彼女の胸元から目が離せなくなることがある。この豊かな丘に顔を埋めたら… まあ、そんなことを考えている時に限って、


「おいコーチ。次の練習どーするよ!」


 とキレ気味のトラの怒鳴り声がするのだが。


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