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リトリート 1
「永野さん、そろそろ時間です…」
済まなそうな顔で一美が健太に近づいてくる。
「先生、新一年生の登録の件、すぐに対応してくれてありがとう」
「そんな… それが仕事ですから。それに、何と言っても、あの松本君たってのお願いでしたからね。実はちょっと…、いやかなーり嬉しかったんですよ」
一美は本当に嬉しそうな顔で呟く。健太はその表情に何故か胸が熱くなる。
「だって… あの松本君が、私を頼ってくれた。教師の言うことなど全く聞かないあの子が、この私を… あまりに嬉し過ぎてこないだ顔を見に行っちゃった程です」




