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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第1章
14/440

CB 5


 モデル? 芸能人? 健太の頭にはてなマークが点滅していると、


「で? お客様、でいーのかな?」


 トラはカウンターにドサリと座り込み、


「んな感じ。俺、チャーハンとラーメン」


「あっそ。じゃあ、いらっしゃーい、どうぞそちら、座って座ってー」


 と健太にニッコリと笑いかける。



 気怠そうだった中年の女性も営業モードとなり、お絞りを持ってきて、


「今晩はー、ここ初めてですよねえ?」


 健太はトラをチラリと見ながら軽く頷く。


「でもホント珍しい、と言うか、初めてじゃない? トラちゃんがお客さんを連れてくるなんて、ねえママ」



 何と… 若い方の女がママなのか。健太は唖然とする。


「そーだねえ。一体どんな風の吹き回しなんだい、トラ?」



 そう言いながらママがカウンター越しに身を乗り出して健太の顔に近づく。健太は顔が一瞬にして赤らむのを感じる。


「てか。アンタ、臭い。洗面所で、顔洗ってきたら?」



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