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トラ トラ トラ!  作者: 悠鬼由宇
第2章
131/440

ハーフスペース 1


「で。保護者会で永野さんがコーチを罷免されるかもしれないのね?」


「は? 避妊? へ?」


「…… 今度セクハラ発言をしたら、あなたのアカウントを削除します」


「わーった。わーった。で? ヒメンって何だよ?」



 保護者会が行われている土曜日の昼過ぎ。「蒲田 あゆみ組」のグループに招集がかかる。永野のオッさんが正式にコーチとして承認されるかどうか、どっかでお茶でもしながら見届けよう、と。



 だが。


 集合時間と場所に集まったのは、トラとあかねだけだった。



 後で発覚した事なのだが、これはトラとあかねを二人きりにして何が起きるかを皆で楽しむ作戦だったのだ。二年の三人の女子、特にキョンは激怒したのだが、先輩であるコータとサワがタピオカミルクティーを奢る事でようやく納得し、彼らは今、トラとあかねがお茶しているカフェの向かい側のファミレスで、二人の様子を固唾を飲んで見守っている最中なのである。


 誰一人、健太がコーチを降ろされる心配はせず。それよりもトラの挙動の方に、遥かに関心があるものだった…



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