第108話、その頃の太平洋艦隊編成
日本軍のミッドウェー島への侵攻。それに対する太平洋艦隊は、空母機動部隊と潜水艦部隊を中心にした戦力を派遣し、ミッドウェー島の守備隊、航空隊とこれを迎え撃つ構えを取っていた。
その編成は以下の通り。
●第16任務部隊:指揮官、レイモンド・A・スプルーアンス少将
・第16.5任務群:空母「エンタープライズ」「ホーネット」
・第16.2任務群:重巡洋艦「ノーザンプトン」「ミネアポリス」
軽巡洋艦「アトランタ」
・第16.4任務群(駆逐艦群)
第1駆逐戦隊:「フェルプス」「モナハン」「エールウィン」
第6駆逐戦隊:「モーリー」「ベンハム」「エレット」「バルチ」
・補給隊
給油艦「シマロン」「プラット」
駆逐艦「デューイ」「モンセン」
●第17任務部隊:指揮官、オーブリー・フィンチ少将
・第17.5任務群:空母「サラトガ」
・第17.2任務群:重巡洋艦「ヴィンセンス」
・第17.4任務群:(駆逐艦群)
駆逐艦:「モリス」「グウィン」「ハル」「マクドノー」
●潜水艦戦隊:指揮官、ロバート・H・イングリッシュ少将
・第7.1任務群
潜水艦:「ガトー」「グルーパー」「フライング・フィッシュ」
:「タンバー」「トラウト」「グレイリング」「グレナディア」
:「ガジョン」
:「ノーチラス」「ドルフィン」「カシャロット」「カトルフィッシュ」
・第7.2任務群
潜水艦:「トリガー」「ブランジャー」「ナーワル」
・第7.3任務群
潜水艦:「グラウラー」「フィンバック」
●ミッドウェー島駐屯地
航空群
・第22海兵航空群
VMF-221:F2A-3バッファロー ×21
F4F-3Aワイルドキャット ×7
VMSB-241:SBD-2ドーントレス ×19
SB2U-3ヴィンディケーター ×17
・海軍航空隊
PBY-5カタリナ ×17
TBFアヴェンジャー ×6(VT-8ホーネット所属)
第7空軍分遣隊
B-26マローダー ×4
B-17フライングフォートレス ×17
防衛隊その他
・第二襲撃大隊の2個中隊(C、D中隊)
・第6防衛大隊
・駆逐艦「アレン」(サンプソン級)
・PTボート×11
・ミッドウェー給油部隊:指揮官、ハリー・R・サーバー
給油艦「グアダルーペ」
駆逐艦「ブルー」「ラルフ・ラルボット」
ほか、日本軍のアリューシャン作戦に対応した第8任務部隊、米本土西海岸に敵が侵出してきた場合に備えて――キング大将は、その可能性を捨てていなかった――戦艦「コロラド」「アイダホ」「ニューメキシコ」「ミシシッピ」、護衛空母「ロングアイランド」などの第1任務部隊を展開させていたが、これらはミッドウェーの戦いには参加する予定はなかった。
ともあれ、潜水艦部隊はミッドウェーの西に展開し、2つの空母機動部隊は北東海域にあって、日本艦隊を待ち受けていた。
ミッドウェーからは、事前情報から接近しつつある日本艦隊、特に空母機動部隊を発見すべく索敵機が飛び立った。
・ ・ ・
最初に日本軍を発見したのは、海軍航空隊のPBY-5カタリナ飛行艇だった。ただし艦隊ではなく、零式艦上戦闘機21型2機であった。
「メーデー! 撃たれた! ジャップの戦闘機だ!」
雲の隙間から突然、襲いかかってきた零戦は、たちまちカタリナの右エンジンを撃ち抜き、火を噴かせた。
特破隊から配備された魔技研再生艦に装備されたマ式レーダーが、接近する米飛行艇を捉え、たちまち迎撃にあがった零戦に襲われたのだった。
すでにこの頃、第一機動部隊、第六航空戦隊――3隻の空母から第一次攻撃隊が、ミッドウェー島へ向けて発艦した。
零戦36機、九九式艦上爆撃機18機、九七式艦上攻撃機27機、一式陸上攻撃機18機の99機である。
日米双方の機動部隊が、敵空母を求めて偵察機を放つが、場所は決まっているミッドウェー島に対して、攻撃隊は躊躇もなく、粛々と出撃したのであった。




