訓練しました。後、カエデが成長しました。
さて、残り一週間となりましたのでここから本格的に、戦闘の訓練を始めたいと思います。
ルナが言うにはレベル等は特に関係ないとの事なのでレベル上げはせず連携とかの練習をして行こうと思います。
「天魔祭、スキルは使用できるんですかね?」
「出来るよ。 前もって登録した二つだけ。 前にも言ったと思うけど武器の持ち込みはできないからね。 後は、身体能力とかも制限されるから格闘だけじゃ勝てない」
全てが平等な感じで行われるんですね……。 これは、中々楽しめそうな奴ですね。
「それでは、これより戦闘訓練を始めますね。 とりあえず、カエデは雷を扱える様になりましょう」
「かしこまりました。 それでは、ご迷惑にならない様に隅っこでやって居ますね」
「グリム、見てあげてくれる?」
「了解した」
「それじゃ、こっちも始めようか」
私は、白雪を逆手に構え手で二人を挑発する。
「ここから、1時間私に攻撃当ててみて、私は全力で応戦するから」
二人は、一度顔を見合わせ武器を構え私に向かって走り出す。
正直、人に物を教えるのはあんまり得意では無いんですけど、他に頼れる人もいないんで頑張ります。
ルナ達の攻撃を少しの動きだけで避けカミラの顔を掴み、ルナへと投げ魔法を放つ。
「カミラさん、一人で突っ込みすぎです。 本番では向こうには3人居るのですから一人で突っ込むと的にされますよ」
カミラさんの影からルナが、大鎌を構え飛び出し私に向かって斬撃を放つ。
私は、斬撃を確率操作で逸らしルナの大鎌を白雪で弾き、お腹に前蹴りを放つと同時に後ろから振り下ろされた薙刀を手のひらで逸らし、膝蹴りを顔面に叩き込む。
「うーん、カミラさんもうちょっと気配消せません?」
「無理!」
早い、返答ありがとうございます。
「じゃあ、気配消せる様になるまで、ボッコボコにします。 クオン、メルティ、ルナの相手お願いします」
私は悪い笑みを浮かべながら、カミラさんへとゆっくりと歩いて行く。
「あ、あのぉ、僕ちょっとお腹が……」
「知らないです」
その後、ルナベル大深層にはルナとカミラさんの絶叫が鳴り響いた。
「ふぃ、いい汗かきましたね」
「もう、無理……」
「はぁはぁ、クオンとメルティ強すぎる」
あれから、約13時間程休み無しでやった結果、カミラさんは完全とはいかないものの、気配を抑える事に成功した。
「それじゃ、カミラさん。 どこからでもどうぞ」
「えぇ!! まだ、やるの!」
「いいからほら」
カミラさんは、ため息を吐いた後に姿を消す。 正確には、私の死角に潜り込める様になったと言う事ですね。
「まあ、大体の場所わかりますけどね」
私は、その場で回転し後ろに向かって回し蹴りを放つ、放たれた足が何の抵抗も無くカミラさんのお腹にめり込む。
「まあ、こんな所ですかね」
私は、パンパンと土埃を落としルナの隣に腰を下ろす。
「ルナからみてカミラさんはどうですか?」
「んー、戦闘センス的には良いと思う。 けど、油断する癖が見えるからそこを直さないとかな」
確かに、少し油断すると直ぐに気配が漏れでますからね。
課題はそこですね。
「私はどうですか?」
「ユキネは、少し相手を甘く見過ぎているからその内、足を掬われるかもしれない」
確率操作に頼りすぎるのもダメですね。確率操作は、使用者の目に確率を映して操作するので、死角からの攻撃には対応してないんですよねぇ。
「よし、グリムーそっちはどう?」
「ふむ、見てもらったほうが早いと思うぞ」
カエデを見ると、周りの雷が色々な形に変えている所だった。
凄いですね、丸と言う簡単な形から鳥、イルカなどの形が難しい物まで完璧に形を形成してます。
相当な魔力操作の技術と集中力が入りますからね。頼もしい限りです。
「完璧に使いこなせてるみたいですね。 それじゃ、グリム私達の相手お願いします」
「む? 本気で良いのか?」
「死なない程度に」
その後、グリムの力を借りて何戦かしましたが全て瞬殺されました。
「ふはははは!! 我こそが至高の存在だ!」
グリムの周りには黒い鎖が張り巡らされ、その鎖に触れると問答無用で拘束され、血液を抜かれると言う反則的な魔法です。
「ゴホッ! 流石、グリム強いですね……」
「手も足も出ないとはこの事」
「もうやだぁぁぁぁ!!」
カミラさんが、床に寝転び駄々をこね始めました。
「はぁ、この辺にしときますか。 今日の所は」
「賛成」
「わーい! お風呂〜♪」
「あ、その前に二人はどのスキルの組み合わせで行きますか?」
「私は【未来視】と【気配察知】で行く」
「僕はねー、【龍化】と【神速】かな。ユキネちゃんは?」
「【確率操作】と【魔獣化】で行きますよ」
その後、3人でスキルの組み合わせを色々、話し合った後お風呂に向かった。
カミラさんのお胸もルナ同様立派な物で、私は胸を押さえ肩を落としました。




