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チートスキル【確率操作】を駆使する異世界生活  作者: arice


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複数の侵入者が来ました。後は、ルナに恥ずかしい通り名が付きました。


「ユキネ様、侵入者ですにゃ」



 私が、ルナとカミラさんと組み手をしているとノワールが、小さい足でテトテトと歩いてくる。



「おや? 久しぶりですね。人数は?」



「それが……」



 ノワールが言葉を詰まらせ少し困った表情を見せる。 私は、ノワールの様子に首を傾げ玉座の間に移動しウィンドウを開く。



「12人ですか……」



「少し多いな。 宣伝の効果があったでは無いか」



 そうなんですけど、ちょっと予想外ではありましたね。 12人と言えば、大型の魔物を狩る為に組まれる人数ですよ。



「今、配置されてる子は誰ですか?」



「今は、レイスだな」



 レイスか……一人でも行けそうではあるけど、念の為……。



「レティ空から援護して下さい。 5階層目にドラバを配置、その他のS〜SSSの魔物は各階層のフォローよろしくお願いします」



 Xランクを三体配置したのでこれでとりあえずは様子見ですかねぇ。



「そうだ、冒険者達のランクってどの位ですかね」



「一番、高くてダイヤモンドですにゃ。ダイヤモンドが4人、それぞれのパーティのリーダーですにゃ。 パーティメンバーはパールが最高ですにゃ」



 ふむふむ、中々強そうな人達が来ましたね。 まあ、うちの子達なら大丈夫でしょう。




「ここが、ルナベル大深層か……最近できたばっかりのダンジョンでまだ、誰も奥まで行けてないらしいな」



「俺っちが一番乗りしてやるぜー」



「情報では、罠、魔物等はそこまで厄介では無いらしい、がグリムリーパーを見たと言う情報もあるから気を引き締めて行こう」



「……先に行く」




 リーダー格の男達が、作戦会議をしてる様子を眺めクスッと笑う。



「グリム有名ですねー」



「ふむ、何でだろうな」



「まあ、良いや。 さあ、皆、祭りの始まりですよ……楽しんでいきましょう」



 玉座に肘を突き、口元を歪め私の目が妖しく光る。




 どうやら、冒険者達はそれぞれのパーティで進む様ですね、でしたらこちらも少しダンジョン弄りましょうか。



 私は、ウィンドウを操作しダンジョン内の道を直線からアリの巣状に変更し新しく罠も設置する。

 更に、ここに到達出来る確率を50%に確率操作で変更する。



「正解のルートを進んだのは……二組ですね。 残り二組はグリムに任せるとしてお手並拝見といきましょうかね」



 私は通信アゲハを使いドラバとレティに通信を繋ぐ。



「二人とも、もうすぐ冒険者達がそこに辿り着きます、負けても良いですが死なないで下さいね」



「お任せ下さい。ユキネ殿、このわしが全て叩き潰してくれようぞ」



「あんまり張り切ってガンガン突っ込まないでよね」



 そうこうしてるうちに、冒険者の一組がドラバの待つ階層へと足を踏み入れる。



「何だここ、荒野?」



「隊長、ダンジョン内に空がありますよ」



「それに太陽も」



「よくぞきた、愚かな冒険者共」



 空を見上げ惚けていた冒険者達の前にドラバが空から降り立ち、その後ろからフォロー要員で付けた魔物達もドラバの後ろに並ぶ。



「ドーバーデーモン……だと」



「Xランクの魔物がなぜこんな低ランクのダンジョンに!?」



「そんな事はいい! 戦闘態勢!」



 ふむふむ、冒険者達の武器は隊長と呼ばれた男が片手剣と盾、他二人が長剣一本ですか。

 魔法使いは居ないんですね……じゃあ、ドラバには勝てないですね。



「お前ら、後ろの雑魚共の相手は任せたぞ。 俺があいつをやる」



「しかし、隊長一人では」



「行くぞ! 隊長なら大丈夫だ!」



 隊長格の一人を除き、他のメンバーが向かってくる魔物達を切り捨てて行く。



「お主が一人でわしを相手すると?」



「ああ、お前如き俺一人で十分だ。【超強化】【加速】」



 ドラバは、呆れた様子を見せながらその場で座り込む。



「やれやれ、久しぶりに戦えると思っておったのに……こんな、雑魚共では準備運動にもならんな」



「隙有りだ!!」



 隊長が、ドラバに剣を叩き付けるが剣が根本からポッキリと折れる。



「え?」



「物理攻撃はわしには届かんよ」



 ドラバが、ため息を吐きながら大きい拳を握り隊長を叩き潰す。

 それを、見た他二人の冒険者が冷や汗を掻きドラバに突撃する。



「わしに構うのは後ろの奴らを倒してからの方が良いのでは無いかの?」



 ドラバの言葉を無視してドラバに攻撃してきた冒険者達の剣も隊長の武器と同様根本から折れ、その後、後ろから迫ってきていた魔物達により食い殺される。



「あーあ、やられちゃいましたね」



「ねぇ、ユキネ。 ドラバのスキルって」



「【物理破壊】物理攻撃をして来た相手の物理攻撃を無効にして武器を破壊するスキルだね」



 だから、剣士とかの近接特化だとドラバには傷一つ負わされないんですよね。



「おや? もう一組いつの間にか次の階層に行ってますね……何かのスキルでしょうか?」



 それにしても良いパーティですね。前衛が二人に魔法職が一人、ヒーラーが一人の四人パーティですね。



 上手いことドラバから隠れれたって事はそう言うスキルですかね。

 他の階層にはXランク配置してないんですけど……。



「レティ、冒険者のお相手お願いします。 ドラバ、ご苦労様でした。 その階層の魔物達に待機の指示出して退却お願いします。 他の階層の魔物達も残りの冒険者達の掃討お願いします」



「我は、どうすればよいのだ?」



「グリムは待機。 この程度ならグリムが出る必要もないでしょう」



「ユキネ、私も戦いたい」



 ルナが、私の目の前にしゃがみ込み首を傾げる。



「んー、そうですねぇ。 まあ、いいでしょう」



 経験値にもなりますしね。後、こちらの勢力を無闇に晒すのも得策では無いですし。



 私はルナに猫のお面を渡し、冒険者達を生きてここを出て行かせる様にお願いし送り出す。




「レティ、ごめんなさい。 レイスと合流して待機していて下さい。 万が一ルナが負けたらお相手お願いしますね」



「かしこまりましたわ。マスター」



「主よ、わし暇なんだが」



「ごめんねーレイス。 後で、私と運動しましょうね」




 さて、ユキネに無理言って参戦させて貰ったから頑張らないと。



 私は、猫の仮面を被り直し、冒険者達の前へと降り立つ。



「こんにちは、冒険者の皆さん。 早速で悪いけど、死んで【死の波動】」



 私が、大鎌の刃先を地面にコツンと当てるとそこから黒い波動が出て冒険者のうち、魔法使いの人がその場で倒れる。



「……死んでる」



「こいつ、何者だ」



「リーダーどうしますか?」




 今のを食らって死なないと言う事はこの人達は少なくとも私と同等のレベルかそれ以上って事だね。



「それじゃ、踊ろっか【豪腕】【乱撃】【超加速】【超反応】」



 私が大鎌を担ぎ上げると同時にリーダーと呼ばれた男の人の姿が消え、もう一人の前衛が私に向かって走ってくる。



「お前は俺がやってやるよ!」



 ふむ、見た感じパワー型って所かな? パワーなら負けない。



 私は、大鎌を地面に刺し振るわれた大剣を回し蹴りで弾き飛ばす。



「この、俺が力で負けただと!?」



「この程度なの? 貴方、パールですよね?」



 最近の冒険者って弱くない? 私が強くなっただけかな?



「と、気を逸らして置いて後ろからってわけね」



 背後から振るわれたナイフを指二本で受け止め首だけを後ろに向けてニコッと笑う。



「……俺の気配に気づくとは」



 地面に刺していた大鎌を抜き、向かって来ていた大剣の冒険者を切り裂く。



「チッ!」



 大剣の冒険者が大きく後ろに後退しヒーラーが回復魔法を唱え傷を回復させる。



「回復魔法は厄介」



 こう言う時は、回復役から倒すのがセオリー。 あんまり時間かけてもしょうがないしパパッと決めよう。




「私、武器使うより格闘の方が得意なんだ」




 大鎌を投げ捨て、拳を構えると拳に白い雷が帯電し目が銀色に染まる。



「龍紋“龍白の型”」



 バチっと音がした瞬間、私の姿が消えヒーラーの前に姿を表す。




「クッ! 速い!」



「〈白龍〉」



 両方の手の平をヒーラーのお腹に当て強く押すと、雷が竜の形に変わり、ヒーラーのお腹に風穴を開ける。



「バイバイ」



 軽くヒーラーのおでこを押した後、半歩身を引き大剣の攻撃を避ける。



「こいつ、後ろに目でも付いてんのか!?」



「そんなわけない」



 少しジャンプした後、おでこにデコピンをし、回し蹴りを放ち吹き飛んだ先に先回りをして上から地面に叩き伏せる。



「ふぅ、弱い弱い」



 さて、後はリーダーの人だけなんだけど……どこ行ったのかな?



 周りを見渡しても姿を確認出来なかったので【気配察知】を発動ししゃがみ込む。

 その瞬間、私の頭上をナイフが通過しリーダーが姿を表す。



「……これも避けるのか」



「なるほど、そう言う闘い方か」



 私は少し考えた後、手をポンと叩き纏っていた雷を更に大きくする。



「今から、全力で貴方を攻撃する。 避けれてたら帰ってもいいよ」




「……避けれなくても撤退はさせて貰う」



「出来たらいいね〈紅白竜〉」



 白い雷に赤みがかかり、エリア全体に雷が雨の様に降り注ぐ。



 ユキネの〈紅雷竜〉は一点に集中させた雷を衝撃と共に放つ技に対して私の〈紅白竜〉は全体的に力を分散させた技。

 〈紅雷竜〉よりは威力は劣るものの、攻撃できる範囲は桁違いと言うメリットがある。



「……逃げられた」



 私は、投げ捨てた大鎌を担ぎ上げ監視蟲に向けて手を振る。




「ルナも龍紋を使えたとは驚きですね。 まあ、東の国出身って言ってたので有り得ない話では無いですが」



 その後、戻ってきたルナに労いの言葉をかけ約束通りレイスの運動の相手となってその日は終了しました。



 他の冒険者のパーティも全滅は免れたみたいで数人が、命辛々、ルナベル大深層から撤退したみたいです。



 これで、また有名になりますかねー。




 その後、逃げたリーダーの人がギルドに報告をしてルナにも“黒衣の天使”と言う、恥ずかしい通り名がついたみたいです。



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