↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
35/40

第35話 ダンジョンL-26層・記憶の中で⑤

 ……

 俺は、目を覚ました。

 長い夢をうたた寝の中で見たような、不思議な感覚だった。


 辺りを見渡すと、コニーが横に居た。

 ヨースは、マイとノボに引き続き寄り添っている。


「目を覚ましたようね。」

 コニーは俺が目を覚ましたことを確認すると、話しかけた。


「私の見て来たもの、私がしてきたことは、約束通り伝えたわ。」

 コニーは続ける。


「これ以上説明を加える気は無いわ。後は好きに解釈しなさい。」

 その言葉は、それでも優しかった。


 俺は心の中で思い返す。


 コニーの補助を受けながら、自らの実力を過信した2人。

 昼夜を問わずに歩みを進めた疲労も認めず、無茶をした2人。

 その2人と、重なる自分。


 そしてコニーの行動を振り返る。


 補助魔法に徹して、決してその飛び抜けた力では敵を倒そうとしない理由。

 決して残業をしない理由。


 そして自らに問いかける。


 自分に驕りは無かったのか?

 無茶な戦いをしてこなかったのか?

 自分の戦いに、仲間を巻き込んでしまったのではないか?

「王国調査隊」という「環境」に自分は何を見ていた?

 真に変わるべきは「環境」ではなく、「自分自身」ではないのか? 


 俺はただひたすらに、自問自答を続けた。


「……それで、あなたはどうするつもりかしら?」

 コニーは、まるで俺自身が抱いている問いを投げかけるように、言った。


 俺は、既に答えを出していた。


「俺は……、決着を付ける。自分の戦いに。自分の力で……。」


 そう言うと俺は、すっと立ち上がった――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。