↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
23/40

第23話 ダンジョンL-26層・始まり①

 俺達は、ダンジョンⅬ-25層で夕食を取っていた。先程、Ⅼ-25層のフロアマスターを倒したところだ。


 ダンジョン攻略は順調だった。

 いや、順調すぎた。


 まだ浅い層だから難度は高くないとしても、ダンジョンAを攻略しただけの実績しかない俺達だ。一か月程でここまで攻略できるとは思っていなかった。


 このパーティならイケるかもしれない。

 俺は、一つの考えを頭に巡らせていた。


『Ⅼ-26層まで挑戦するー?!』


 マイとヨースは、俺の打診に対して、声を重ねるように素っ頓狂な声を上げた。

 ノボも、シャインモールの肉を口に入れてモゴモゴさせている。


「ああ、ここまではかなり順調だ。俺達ならⅬ-26層も攻略できるんじゃないか?」

「でも、今回持ってきている攻略本は、Ⅼ-25層まででもう終わりだよー!」

 そう、皆が驚いている理由は、持ってきている攻略本がⅬ-25層で終わりだからだ。

 ヨースの言う通り、攻略本を持っている範囲で一度ダンジョンから地上に戻る、これがセオリーだろう。

 しかし俺達は、既に当初想定を上回るスピードでダンジョン攻略を進めていた。


「そこだよ、ヨース。俺達はⅬ-26層以降の攻略本を持っていない。ただ、その未知なる層をクリアすれば、実績評価が上がる。Ⅼ-26層までを一か月ほどで攻略したことと合わせて、俺達は王国調査達にスカウトされるかもしれないぜ? いや、俺はこのパーティがスカウトされるようにしてみせる!」


「王国調査隊」という言葉に、皆、ごくりと息を飲む。

 理由はどうであれ、皆、王国調査隊への想いは持っている。

 俺はシンプルに、王国調査隊という精鋭が集まる集団で活躍したいという憧れから。

 だが、他の3人は違う。

「王国雇用」という箔が付くと、トクリマ王国国外での活躍にも展望が開ける。

 マイは異国のエルフとの交流に、ノボは異国の珍味に、ヨースは異国のモンスターに、それぞれ強い関心を持っている。


「……コニーはどう思う?」

 マイが、答えをすがるようにコニーに振る。

「無謀ね。やめておいた方がいいわ。」

 そして、一旦思案するようにして、加えた。

「ただ、業務命令なら従うわ。ただし、危なくなったら私は逃げる。これはハケン契約の通りよ。あなた達も、無理と思ったら早々に諦めることね。」


 俺はコニーのこの発言を助け船と見た。ここしかない!

「さすが、さすが、ポニー様! ポニー様もそう仰っているように、ここは一つ、無理せず危なければ引き返すということで、やってやろうぜ!」

 俺は、皆を丸め込むように切り出した。


 マイも、ノボも、ヨースも、暫く考えるようにうつむいていたが、これ以上の異論は出なかった――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。